感想 クール教信者 『チチチチ』1巻

 大体の内容「ちーちちっちおっぱーい♪ ボインボイン♪」。そんな訳で偉大で偉大なおぱいを重点にしたエロコメ。それが『チチチチ』なのです。
 それだけでは何が何だかなので内容のあらましを語りますと、おっぱい絵本作家万光(よろずひかり。まから始まるのじゃないよ)さん(男)の所にルームシェアを頼んだ万光さんのネット上の友達、ハンドルネーム珍太郎さんがやってきたらば、その人は超爆の乳をした女の人だったでござるの巻。そしてそのおっぱいに翻弄される様を描いたのが、この『チチチチ』なのです。
 エロコメですので、当然掲載誌のレベルによってやれることが違ってくる訳ですが、そこはそれ、ヤンチャン烈なので全く問題ありません! という感じのエロ行動をしてくれます。バリバリしゃせーします。乳姦です。その超爆おっぱいを使ったプレイを隙あらばぶっこむスタイルは、求められている物はこれなんやな! という開き直りというか、大悟を感じます。大悟というには嬉々としておっぱいプレイ描いてるので、そういうの好きなんやな……。と爽やかな笑みをもって受け答えられるくらいではありますが。うん、俺もおっぱい好きだから分かる!
 さておき。
 万光さんと珍太郎さんの仲、というのがこの漫画のキーですが、それが中々おかしくて、変であります。お互いをラブの方向に持っていくのは流石に御法度だろう、単にルームシェアなんだし。そもそもネット上の付き合いはあっても実質のは、という線引きがまずある。当然のように、珍太郎さんの本名も聞いてないし、何故万光さんとこに転がり込むことになったこも追求しない。のですが、珍太郎さんの方は事あるごとに万光さんに対してエロい接触を試みるし、そもそも存在自体がエロスなので試みてない時もエロい。そしてそんな中で万光さんも珍太郎さんも触れ合っていく。でも、お互いのクリティカルな部分には、腫れものを触るようにして当たらないようにしている。この関係がどう崩れていくのか、というのが今後の焦点として立ち上がっているかと。万光さんの妹さんが珍太郎さんの過去を探り始めていたり、万光さんも触れていい場所を探り探りしたり探られ探られしたりしているので、どっかで決壊点を迎えそうな雰囲気ですが、そうなるまでにどういう関係を築けるのか、というのもまた今後の焦点でしょう。
 さておき。
「エロいな!」
「エロいね!」
 というくらいにはこの漫画はエロいです。先にも書きましたがおっぱい成分多めというかおっぱいスキーなら堪らんだろう、という夢のおっぱい攻めが駆使されます。珍太郎さんもおぱいだし、妹もおぱいだしで、その同時攻撃(ダブルアタック)だー! するプール回はおっぱい桃源郷めいていました。ある意味においては万光さん堪え症無さすぎね? とも思うんですが、わりと頑張っても駄目、というのは逆にリアリティとして立ち上がり、それだけ魅惑のおっぱいなんだ、というのをこちらに叩きつけて来る事案なのです。だから、おぱいのせいで出すのが様式美になってくる後半は、ゆえにどんどんエロスが高まっていたりも。特にこの巻最後のレから始まってプで終わるあれとかは珍太郎さん昂り過ぎて怖いけどエロい。その前の、万光さんが大学時代に、という話を聞いた後にその万光さんに優しい事言われてスイッチが入った珍太郎さんもエロ怖いかったので、珍太郎さん、わりと本性というか性癖的にそういう押しの強いタイプなのかもしれません。それが前面に出た回だから当然エロエロなのでありました。エロな作品だし、一応18禁じゃないけど18禁相当だよなあ、というのが、『チチチチ』に与えるレーティングな気もします。というか、ヤンチャン烈のボーダーがマジ分からん。
 とかなんとか。