感想 小箱とたん 『スケッチブック』12巻


小箱とたん スケッチブック 12
(画像、文章共にリンクがAmazon物理書籍ページに)

 大体の内容「小木高嶺が捗るなあ……」。というくらいに、わりと後発な登場なのに、いやだからこそなのか、やたら登場する小木さんと高嶺さん。だからと言って百合い話になる訳ねえだろ! クソして寝ろ! なのが『スケッチブック』12巻なのです。
 年に一度のスケッチブック単行本祭りが始まった訳ですが、今回も自然ネタが多い=栗原先輩無双な状況となっております。自然ネタは相変わらず高高度過ぎて、なんでネーミングがそうなっちゃうんだよ! という話が多いという塩梅です。サメの凶悪度と名前が一致してないネタと、シュモクザメが視界を広く取れるようになったがゆえに前が見えない話が個人的にはマストですね。特にシュモクザメの視界の話は進化凄いのか凄くないのか、頭を振れば見えるから大丈夫ってそれ大丈夫じゃねえだろ! って突っ込みたいけど、でも実際にそういう生態なんだからしょうがない、というのが堪りませんでした。そういう生き物が生きられる環境って大事よね。←話逸れ
 さておき。
 先にも書きましたが、今回の巻では導入が小木高根ペアから、というのがそこそこあります。梶原さんと友達、という段で大体お察しだった彼女らですが、今回の巻では特に小木さんが曲者として存在感を発揮し過ぎて、何この人……。という戦きを与えらえる状況でした。
 特に鳥がやってきてうふふふ。を目論んだりして、それが可能か栗原先輩に聞きに行く回はそもそもなんで鳥侍らせたいんだよ案件で、とりあえず理由がないと野生動物は寄ってこないよね。という栗原先輩の当たり前の指摘から発展して、近寄ってくる肉食獣は食うけど小鳥は食べなくってよ。とか言い出して高嶺さんに完全に危ない人だ。って思われてた辺りが、もうなんというか無茶苦茶でした。友達にそう思われるレベルのあれさ加減。というかその高嶺さんの言には全くだと頷きたい展開でありました。
 さておき。
 今回のケイトはコメディリリーフが多かったですが、英語教室回はハッスルしておりました。俺が。
 全体的にあふれ出る無意味さの中を突き進んで、最後に北海道教室でしたー! ってなった時の素晴らしい脱力感はちょっと普通の言語野では理解できないものです。そこがまた素晴らしいんですが、あまりに素晴らしすぎて素人にはお勧めできない系です。「カッポー」「カッポー」「静かに」の一瞬何言ってんだこいつ感と、言いたいことが分かった後の何言ってんだこいつ感が特に素晴らしい。結局何が言いたいんだ。というのが。特に何も言うことはないんでしょうけども。そういうケイトも可愛いのですよ……。←結局