のだめカンタービレと本

いい感じに変人集合型音楽物&青春コメディな一品で大変に満足。 「売れる漫画がいい漫画とは限らない。 だがいい漫画はいい商売になる。」という「コミックマスターJ」の台詞をひさびさに思い出しました。
で、読んでて思いついた事をつらつらと書いてみようと思います。ちょっとネタバレ風味で行きますので、これから読む予定の人は逃げて〜〜〜!
さておき。
今読んいでるのが5巻あたり。
のだめがどうしても楽譜をちゃんと読めないのをシュトレーゼマンが「音楽と正面から向き合ってない」と評していたのが、なにかこう、頭に引っかかってそれについてずっと考えていました。
で、うんうんとうなっていると突然、「なぜ作曲者がそういう風に曲を創ったのか」という事に無関心であったからじゃないかな〜と思うにいたりました。 つまり、「作曲者と向き合っていない」んだなと。 それに気づいてちょっと9巻までパラパラと流し読みしてみると、作曲者のを感じ取ってきっちりと弾ききる所があって、「やはりそういう事か。のだめは“楽譜と作曲者”と対話し、自分なりに解釈していなかったんだな〜」と納得しました。
こういう事は「本」との間にもよくある事です。
ただぼんやりと読む、というのもそれはそれで良いのです。
でも「どうしてこんなに読点が多いんだろう」とか「ここで改行するのはなんで?」とか「なんでこいつは最後に泣いたんだろう」なんていう作者の意図を考えながら読むのも、えー、味って言うんでしょうか、そういうのがあってなかなかオツなものだなーと。
そういう意味では「楽譜」も「本」も一つの“出会い”なんですね〜。
あー。 つらつら書いたら、すっきりした。