シグルイ-HIME・vol’2

藤乃静留が心の平衡を失ったのはいつの頃からであろう
親愛なる筈のなつきと離れ離れであると自覚した時ではなかったか

静留が心の平衡を取り戻すのは なつきに会ってからが最も多く
持続時間は長くて半月
そのわずかな期間になつきとの交遊方法を考えるのだ

せっかく会えたなつきと離れるのは不可能である
しかし静留が「出て行け!」と言うなつきの対し「出来まへん」と申すのも また不可能

静留「炎凪はん なつきとの仲すすんどるん うちと武田 どちらでっしゃろう?」
炎凪「武田将士だろうね」
静留「なんでどす?」
炎凪「なつきさんが敬っているからねえ。 それに男だし」
静留「炎凪はん」
清姫登場>
静留「今、なんていわはりました? 男がなんですと?」
炎凪「えっ、あっ、い、いや〜〜」
静留「うちさえ男子に生まれてさえおれば、今頃・・・」
静留「いいなはれ。 うちと武田どちらがつよお思われてるか、尋ねとります」
炎凪「そ、それは・・・どっちもどっちかな〜 ははは」
静留「互角ですか 互角だといわはりますんな?」

静留「黒曜の君打倒の折 なつきの前で恥かかされた*1恨み 忘れよおもおても忘れられまへん」
静留「風華学園が執行部 根絶やしにしたります」
<果たして静留は正常なのだろうか>
<かつて倒した相手(雪之)に対しておう吐をもよおすようなこの執念>

*1:「堪忍な」のこと