感想 『EME RED 8 AOFC』(ISBN:482911844X)

瀧川武司:尾崎弘宣:富士見ファンタジア文庫:520円+税>

 内容を要約すると「なにかに拍車がかかり始めた短編集」
 具体的には月下さんと枇杷樹の存在でしょうか。どうなっちゃうんだろう、このバカヒーロー師弟二人。特に書き下ろし短編「怪獣伝説」で困ったっぷりを発揮しております。でもEMEにしてはぎりぎりだよなぁ。あと、ファミコン世代ならその名にはそう反応しますね、な話をもっと書いてくれないかなぁ。まあ、「天の岩戸」の印籠もかなり問題でしたが。本編に出たりしたら大変なことになりそうだ。他はその題名は大丈夫か「六十三億の仮面」(そんなにでません)、本当にただの一日を書いてみた「なにもないいちにち」、それからいつもの三色ショートの構成でした。
 ヒーロー師弟も大概にあれでしたが、基本の会話もだんだん変な方向に上手くなっているのも私は大変うれしいけれど、世の中どうなんだ。くすぐりというより苦笑を誘う所なんて最高なんだがなぁ。
 それと「なにもないいちにち」のような話がもちっとあってもバチはあたらんと思うんだけれども、どうなんでしょうか。Ωも嫌いじゃないが、こう、普通な学園話も欲しい。といっても意図的に書いてないからなぁ、まあ見れないか。はぁ。