(609円)
- 作者: 雨木シュウスケ,深遊
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/03/01
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 54回
- この商品を含むブログ (132件) を見る
(609円)鋼殻のレギオス(2) サイレント・トーク (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 雨木シュウスケ,深遊
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/05/20
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 14回
- この商品を含むブログ (80件) を見る
(609円)センチメンタル・ヴォイス―鋼殻のレギオス〈3〉 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 雨木シュウスケ,深遊
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/07/01
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 12回
- この商品を含むブログ (63件) を見る
ここまでの内容を要約すれば、「フォンフォンは毎日大変ですね」
雨木シュウスケ新シリーズです。もう最初の巻が出て半年以上は経つのでいまさら感が漂いますが、新シリーズです。
流れとしては、1巻目が設定あるいは人間関係の前提、2巻が人間関係の進展、3巻がシリーズとしての進展、といった具合に進みます。
この辺りのペース配分を見ると、どの程度までお話を書くかをだいぶんと考えているのかな、と感じます。設定の出し方も「マテリアルナイト」と比べると出しすぎず、でも謎多くしすぎず、といった按配ですし。*1
しかし、今のペースだとこれが終わるの何時くらいだろうか、と考えずに入られません。
だって、雨木シュウスケですよ? 「マテリアルナイト」を書いたっ。
このまま好評が続こうが続くまいが、あの世界がどうこうなる話になるに決まってるじゃないですか! *2
具体的にどこがどうなるかというと、長くなるので割愛します。ただ言えるのは、「鋼殻」の世界はおかしい。おかしいんですよ。いくらなんでも人間の生存環境が精密に作られ過ぎてる。読んでいて「べクフットの虜」を思い出したのは私だけですか。そうですか。
さておき。
この作品の面白さというのはどこにあるかと尋ねられれば、それは「会話」です。
この作品においては、キャラの良さがそのまま作品の良さなわけですが、そのキャラの良さは更にさかのぼると会話の良さにあるわけですよ。
たとえば、思い出してください。我々はフェリのどこに惹かれたのかをっ。そう、あの一方的な会話じゃないですかっ。まったく一方的で、フェリ個人の中では完結しているけれど言われるフォンフォンわけわかりませんな、あれがっ。あれこそ「鋼殻」の肝/真髄/根幹なのですっ。
もっと言えば、「鋼殻」のメインテーマ*3は「伝える」ではないかとも思っています。今までの副題の全てに、「言葉を伝える」に関係する言葉が混ざっている事からみても、そう間違った話ではないと思ってるんですけれども、それはまたいずれ。