DVDを見る。ひたすら。

 気分が優れず、昼までゆったりと過ごす。まあ寝たんだが。妙に眠れたので、最近の早起きがじんわりと堪えていたのか、と思ってしまう。もう若くない……。
 起きてからは借りているDVDを見ることに時間を費やす。それにしても借りたものが変な偏りに満ち満ちていて、ちょっと人生を振り返りたくなった。

「デッドフライト」

 原題が「プレーンデッド」なのはつまり「ブレインデッド」に掛けているのね? それはさておき、「ジェット機内でゾンビが出たらやばくね?」というネタを純粋に処理したまっとうなB級映画。話の流れ的にとっとと撃ち落としたほうがよさそうなのに、生存者がいるか待ってみたりする辺りもB級だなあ、と思ったり。
 他には、武器が少ないが為にこの手の基本である殺し方が限定される中、パターが意外に頑張っていたのが印象的。ゾンビ側のやり方はやたらマッシブというか力技なのには笑った。筋力でも上がってんのかお前ら。似た企画な「スネーク・フライト」に比べると話の流れはこっち、殺し方はあっち、という感じ。

「バロン」

 ほら吹き男爵のお話。ずっと前にDPSでライターの魔さんが推奨していた記憶が何時までも脳にこびりついていたのか、丁度発見したので見てみた。
 うん、こういうタイプか。なるほど面白い面白い。こういうの好きだなごった煮で。冒険譚って男の子の味だよな。
 全体的に妙に古めかしいんだけど、それがまたいい味。もとから古さが全面に出ている気がするけれど、これはわざとなんだろうか? いやまあ作られた時期から考えたら当然の古さなんだけど、そこが一周回ってなんだか懐かしい。
 バロン一行のキャラが素晴らしくたっていたけれど、中でもバロンは別格の扱い。やたら女性にもてるというのが、上手く話に華を出していた。それになんとも言いがたい、胡散臭さの魅力をふんだんに持つ人物で、それもまた話を彩っている。いいなあ、こういうの。

「300」

 映画館で一度見ているので再見。吹き替えで聞くのもまた一驚。声の選択は結構良い。イメージを壊すような所が微塵も無く、好印象だった。妃がやけに男口調なのが気になったが、もともネイティブの方にはそんな感じなのだろうか?
 再見してもやはり戦闘シーンは見入ってしまう。スローの使い方がツボだったり。これがもうちょっと長くても、とは前にも思ったけれど、でもあんまりあっても食傷するかもなあ、とサイド見て考えてしまう。妃シーンはほとんどながら見だった。やはり少し退屈。
 もう一度、コメンタリーで見る予定。