感想 こむそう 『天然あるみにゅーむ! 2』

天然あるみにゅーむ! (2) (まんがタイムKRコミックス)

　大体の内容。これがきらら最新スタンダードだ！　って雰囲気。そんな気のせい成分がだいぶ増し増しとなっとります。乙女達がボケ、そしてツッコみ、持ち上げ、落とす。そもそも女子高という設定が特にあるわけでもないのに*1男まるで出てこない、しかし女の花園感、女の子特有の腹黒い世界とはまるで無縁なやわらかいせかい。それが『天然あるみにゅーむ!』なのです！
　そういうわけで、今回も女子高生が部活しながら毎日を過ごしていく様を、なんとも言えない笑顔でにこやかに見つめ続ける、という趣向で楽しませていただきました。基本萌え4コマスタンダードゆえ、笑いの要素、というのはありますが、思いっきり笑わせようと言う激しい笑いではなく、会話の中にたまに含まれるようなそこはかとない笑い、「そういうのもあるよね」とか、「そんなことあったんだ」という話のゆるい起伏を楽しむように楽しむ。たまにあるエロも楽しむ。そういう漫画となっており、『ゆゆ式』(1巻感想、2巻感想)など共に、ニュー・スタンダードとして、今後の萌え4コマの盛衰を暗示する作品ということにしておきましょう。
　キャラ的な話をすると、そのキャラ立ち具合の良さから長い話になって日が暮れるので、ここはあえて彩の話をすると、髪ゴム忘れて髪をいじられてツインテールする回の白眉っぷりは白眉中の白眉、つまり百眉だよ！　とか意味不明なことを簡単に口に出せるくらいに、ちょっと楽しんでる彩がいつもの突っ込みから解き放たれた可愛さに、たいそうまみれておられました。何この可愛さ。と思えば、艶かしい所もあり、もう、どうしたらいいんだ。
　にしても、「女子高生は、だいたいが初耳。」の帯は何を意味しているのか。なにが初耳なのか。なにがだいたいなのか。何故女子高生なのか。全てが謎ですが、なんだかよく分からんがとにかく凄い自信だ。というのだけは伝わってきたので、まあ頑張れい。

*1:記憶が混濁してるけど、なんかそういうのあったっけ？　無いよな？