感想 三家本礼 『血まみれスケバンチェーンソー 3』

 大体の内容。「ネロとの闘い、決着! だが…」この漫画の基本としては、ネロとの闘いこそが終点である、はずだったんですが、人気があるからなのかネロとの闘いが決着しても、続いてしまいました。一応、ネロの作ったゾンビの内、狡っからいのがいてそれが生き延びている、という話ですが、正直申しまして、いやネロとの闘い辺りでスパッと終わっとけよ…。という感想を持たずにいられません。この作品のボルテージってそこを目指しての物じゃなかったの? とかなんとか。まあ、その辺がどうなるかは賽が投げられた段階である今では分からないので、その感想をぶち殺すくらいの物がくれば、それでいいかな、とか思います。新章の方のとっかかりは十分楽しかったので、期待出してるけど。そう、面白ければなんでもいいのよ!←馬鹿っぽい結論
 さておき。
 上記通り、この漫画の宿敵たるネロとの闘いはこの巻で終了いたしました。その最終戦も死闘と言うに値するモノと言えるか微妙な所が実に味わいがあります。ギーコもネロも出せるネタ全部出しだったんですが、ネロ側のネタはパワーダウンもありまして、それはネロのチェーンソーが今まで倒したゾンビで出来上がっていると言う物のせいで、つまりギーコ怖すぎるからと言う理由でいきなり弱体化するという展開に。PTSDだ、ってお前…。確かにこの漫画において危険なのはネロはまず間違いないんですが、それに匹敵する位ギーコも危ないですよね。この巻だとほとんどホラー映画の殺人鬼じみた登場とかしてたし。なもんでチェーンソーの士気が下がったのもなんか納得。チェーンソー持ってる方が基本モンスターだもんなー。
 その後もネロが盛り返したりもありましたが、そこに爆谷が絡んで一悶着の後、爆発オチとなりました。爆谷を生かしていたのがこんな形になるとはなあ。そのおかげでネロの最低っぷりがしっかり描かれていて、ついでにギーコの義侠心も描かれて、やっぱり倒されるべきはこいつだよ、というのを読者側に示したのは大きかったと思います。そういう意味でも、巨悪ネロが倒された後は、どうなってしまうんでしょうかねえ。ネロ以上の敵役出せるのだろうか…。