感想 異識 『あっちこっち 5』

あっちこっち (5) (まんがタイムKRコミックス)

あっちこっち (5) (まんがタイムKRコミックス)

 大体の内容。「このわざとらしいツンネコ味!」。確か、三巻辺りで伊御さんが不可思議行動して、これはつみきさん勝利キタコレ! と思って幾星霜(単行本に+2巻)。そんな事があったから一気に進むと思ったか? 甘ェ! 時が未来へ進むと、誰が決めたんだ? というしゃっ面でいつもの『あっちこっち』味をじっくり見せる。それが『あっちこっち』5巻なのです!
 基本的に『あっちこっち』における伊御さんとつみきさんの恋愛未満状態! というのは主の流れではなく、たまに仄めかしてつみきさんを動かし、あー! かわいいー! するものです。なので底ばかりに注目するものでもないのです。おっちゃんそれが5巻目になってようやく分かりました。そこも楽しみな部分だけど、いつもの日常を楽しく生きているキャラ達の振る舞いこそ、もっとも見るべき部分だったんだよ! とか今更ながらに。成る程、だから俺は真宵が好きだったんだな。いつも奔放に生きている彼女が、ボケもツッコミもこなす彼女が、好きだったんだな!
 そんな猛りはさておき。
 そういう風に見れば、今回も安定の『あっちこっち』味と言いましょうか、言葉遊びを上手いコマ運びと併用して、くすりとさせる匠の技が冴え渡ります。

「4月ばかばか!」
「でも」
「好き」
「「「4月バカップル!?」」」

 とパパ、パン!キャバーーーン!と決まる様はやはり並みの漫画では太刀打ち出来ないパワープレイであります。これ以外では特にサンタ談義などはこの漫画らしい肝の据わったいいネタであったかと。音の無く超高速で接近するサンタ怖いすぎる!コワイ!ニンジャリアリティーショック物!←ニンジャ?
 さておき。
 今回の真宵はそれほど暴虐を受ける事が無くてよかったです。なんか毎度毎度暴虐を受けてたような記憶ばかりですが、読み返してみると特にそういう事無かったですね。イメージって怖い! イメージというとですわ口調の真宵の姿は麗しいだったぜ…。通常とは全く違う感じで遥かに良いです! これがデフォでも、僕はかまわないんだぜ…? ←お前のためじゃねえだろ