感想 こむそう 『天然あるみにゅーむ! 4』

天然あるみにゅーむ! (4) (まんがタイムKRコミックス)

天然あるみにゅーむ! (4) (まんがタイムKRコミックス)

 大体の内容。「女子高生が食う寝る遊ぶ!」部活してねえ!? という気付きを最近してしまうくらい特に拳法部としての活動が危ぶまれている昨今、皆さんいかがお過ごしでしょうか? まあ、活動の方はあまり抜き出されなくなって、食うネタ遊ぶネタが中心になったのは良く考えると今に始まった事じゃないのは明らかですけれども。でも、一応合宿とかではそれっぽい事もしてたんですよね…。今回の合宿ではその辺が全くナッシングとなっておりましたので、その分食う遊ぶに力が割かれ始めているという論説は成り立つかと思います。
 そんな展開が多くなっている『天然あるみにゅーむ!』ですが、今回は更に付け加えられた神社と連携しての巫女ショーの辺りは一体何がどうなってるの? と疑問符を浮かべる位、この漫画の方向性という物が見えなくなってきていて困りました。どこへ行かれるのですか? でも皆楽しそうだし、楽しいからいいや。そんなわけでガチャガチャしてるけど妙に読みやすく、楽しいが楽しいのが、この『天然あるみにゅーむ!』なのです!
 さておき。
 今巻一番の回はメイちゃんの友達加奈子ちゃん登場回でしょうか。一瞬ホラーっぽい雰囲気しつつ、でも笑えばいいと思うよな展開をして、締めは加奈子ちゃん可愛いなあ、で済む辺りが匠の域の回だったと思いますし、細かいネタも格別の業前で、特に、あるみがプリン食べた犯人と疑われたのを怒ってたのに、懐柔策に丸め込まれていつの間にか「犬とお呼びください!」になっていた辺りはお笑いだったぜ。立場逆転した! という彩さんの突っ込みが冴える展開でありました。
 さておき。
 そんな彩さんの今巻での輝きが今一だったのが心残りです。というか、あるみと真貴さんの目立ち具合、鞘香さん安定の母性具合の二面が強かったような気がしたりも。伊吹さんとトモさん、そしてマリーは個々人の役割がしっかりあるので、目立つと言うより側にあるという風情なので、格段に目立たなくても存在感あるよな、なんですが、彩さんは基本ツッコミポジな為にみんなの引き立て役という印象が拭えないのが悲しい、悲しい話をしよう…。個人回も無かったし、あるみと真貴さんの目立つ回が多かったので尚更ツッコミポジ頑張ってたからなあ。ツッコミポジも重要なのに、なんでこう、影が薄く感じてしまうんだろう…。
 というわけで、次回は彩さん回をまたカモン! とか思うのでありました。