感想 こむそう 『天然あるみにゅーむ! 3』

天然あるみにゅーむ! (3) (まんがタイムKRコミックス)

天然あるみにゅーむ! (3) (まんがタイムKRコミックス)

 大体の内容。「青春! …青春?」基本的に男性でてこない漫画なので、ラブい意味での青春はまるで皆無なこの漫画ですが、なに、恋愛だけが青春じゃないさ。って面してこっちみんな。あれだけ百合い感じを全身で発散してる分際で! そして、他の要素も青春というか青春の無駄づかいだろうが! ああ、だから帯が「めくるめく、青春の無駄づかい。」なのか、なるほど、納得。
 そんな納得はさておき。
 この漫画の基本はキャラがただ騒いでるだけ、という身も蓋もないものですが、それ、だからこそだろうがっ!! というニヤリピクリキラーンをしてしまうくらい、それだけが心地よい漫画であり、それはこの巻でも変わりません。基本的にキャラが高い完成度でまとまっているのと、きらら系という、進展より変わらない物を重視する誌面の影響もあって、少しは変われよ! と思うことすら許さない変わらなさ。その変わらなさの中で、仄かに垣間見せるキャラの意外性、たとえばいぶきさんが突然キャラ変わったのかと言う程うぶな面をみせたりとか、が、また肝でもあるんですが、それでもやっぱり基本的には変わらない。それゆえに大安心してバタバタを見ていられる。予測と予想を上手く維持しつつ、たまにかき乱してくれる。そんな作品でありますな、たぶん。
 さておき。
 好きな話の話をすると、やっぱり彩の空手道場時代の後輩が出てくる回が、彩の可愛い所クローズアップされて素晴らしかったと思います。前々から可愛いものに対して弱い所があるのがあった彩ですが、この回で語られる可愛い系話は白眉で、ああ、やっぱり彩は一番可愛いなあ可愛いよ! となる事請け合いの回でした。後、久しぶりに武道系の部活だって事を思い出させてくれる回でもありましたし。最近、部活動してるというか生活してるとしか言えない状況でしたしね…。大体練習終わってから話が始まるしてる中、この回は試合風景は端折られたけど、一応試合してるし。うん、たまには必要だよね、そういう場面。