感想 ika 『えすえぬ家の人々 2』

えすえぬ家の人々 2巻 (ファミ通クリアコミックス)

えすえぬ家の人々 2巻 (ファミ通クリアコミックス)

 大体の内容。「平常が一番大事なんだよ」。いつものikaノリなのに、最後にそんな事を勝手に感じさせてくれるんだから、もう、バカ。
 そんなわけで、今回で最終巻となる『えすえぬ家の人々』ですが、だからと言って特にこれという事が起きたりしません。え? あて菜さん争奪戦があったじゃないかって? あんなのこの漫画の振れ幅から言ったら許容範囲内ですよ! それ位の事は起こる! そういう気構えでこの漫画見てたんじゃなかったのかよ、ええ?
 と言う冗談はさておき、基本的に後半まで特に何もないというか、だからどうしたというか、ゆるふわというには何かが違う、違う違うそうじゃないそうじゃない感というか、とにかくグレアとしたいつものikaノリで、たまにイイハナシダナーなども交えつつも基礎はやっぱりいつものikaノリで、つまり変則的な攻め方で来るゆるいギャグノリのまま突っ走ってくれます。ika漫画にはそれしかないのではないか、というのはまずもって正しい判定ですが、それでもいやちょっと待って欲しい。と言いたくなるのがこの巻の最終盤の展開。先に書いたようにあて菜さん争奪戦が起きて、そこでねおじおさんが元の人格に戻る辺り、そしてその後の処理は、的確な攻め方をしてくるんですよスピス!(鼻息荒) この実際イイハナシダナー力というのは、最近ではすりーさん以前*1でも発露してたり、そもすりーさんでもたまにあったりしたんですが、それが最終回目前という事で安定供給出来る! やったぜフラン! となったika氏のテンションは如何ばかりだったかと思うと……。したい事出来てよかったね! というニヤリピクリキラーン事案ではないかと思います。
 さておき。
 正直に申しますと、この漫画の大オチは本当にそれで良かったのだろうか、という余人ならではの疑問もあったりします。元の鞘に戻った、と言うべきなのか、元の鞘から逸脱した、と言うべきなのかは読んだ個人個人で大分異なってくると思いますが、私個人といたしましては、これは鞘に戻ったと感じました。もう既に業界のメインではないねおぢおさんには昔に戻って苦役するより、こっちの方がやりやすくて良かったのかもな、とも。今更ねおぢおさんの時代が来る可能性は0なんだし、なら過ごしやすい方法で懐古されるべきだろう、とか。この辺、青春期にMVS筐体に慣れ親しんだ世代だから思ってしまうのかもしれない感覚です。もういい…ッ! 休め…ッ! ってやつでしょうか。
 さておき。
 最後に個人的にツボだった辺りを上げるとそれはKOFアメリカスポーツチームが出てくる奴ですね。ですばー! がツボに入った以上の理由はないですけれども。ですばー! 後、謎バトル展開も嫌いではありません*2。もうトーナメントがトーナメントを為してない無茶苦茶さは無茶を信条とする*3ika氏流石の味わいだったかと思います。ですばー! ←アメリカスポーツチームは出てません

*1:見れる場所は「ぐぐれ」<○イトン顔で

*2:ツンデレ常套句

*3:今勝手にそう思った。