感想 宮原るり 『恋愛ラボ』10巻

 大体の内容「男子が気になるお年頃?」。実は9巻は感想書いてないんですが、あれはストーリー的にツマなのでこの際無視して行こうという結論に到達している事をまずお伝えしておかなくてはなりません。というのはさておき、恋愛研究や学祭共同開催という名目で色々やってる中で、どうにも男子の事が気になりまくる女の子達の漫画。それが『恋愛ラボ』10巻なのです。
 基本的に女の子五人に対して好きなのかどうかという微妙なラインではあるものの、でも気になる異性として男の子五人が対応している訳ですが、ヤンマキとナギリコが個々で立ち上がっているけれど微妙に相互に関係がある、という複雑な関係なのが好きです。ヤンがリコの事を? 今ではないけどその頃は? とか、ナギがマキの事がいいなーとか言ってたりとかで、でも元鞘と言うと変ですが、基本的にヤンマキ、ナギリコに収まっていくのがとてもよろしい。この二カップルが基本として軸を持っているのが今の『恋愛ラボ』なのです。
 にしてもヤンマキの方は、ヤンがマキさんの初めてを悉く奪い去るという逆に運命の相手としか言えない状態だったりする点が来ます。去来します。ここまで初めて奪えるってむしろ才能なんじゃないか、とすら。マキさんもマキさんで気にし過ぎてる部分がありますが、それでもリコがヤンの事を、とかでもやもやしてて、あー、そういう。という気分に。喧嘩っぽい雰囲気になったりしてたけど、わりとあっさり解決して、ゆえにカップルとして成立するかどうかはちょっと微妙な線ですが、このままヤンが他の初めても全部奪う形になりそうな予感はします。
 ナギリコは今回リコが色々可愛過ぎるのがたまりません。ナギの姿が見えて「ナギ!」って大変嬉しそうに顔出して先生に叱られるという所に至っては萌え死ぬかと思いました。畜生、リコ可愛いよリコと言わざるを得ないよ! 他にもクッキーを貰って食べているナギを見て、調理部の女子に!? というのでクッキー作りをしだす所とかも良かったです。基本的に勘違い、クッキー作ったの男子だった、んですが、そんな事お構いなし、ここで後れを取っては! というリコはかこいいですが、心をこめて混ぜる、の段階で違う心が漏れまくって混ぜ過ぎてるとことか、可愛いでしたね。もー! こんな可愛い子に惚れられてナギもー!
 さておき。
 それとはサブとしての立ち上がりながら、今回は濃厚なレンスズがありました。トダエノもあるにはあったんですが、あの二人はまだほとんど出会ってないに等しい状態なので、本当に今後次第なんですが、レンスズはもうね、スズは完全に陥落(オチ)た! という状況なのでは。レンがそういうの分かってないで色々してるのは、小学の頃のナギに分かってないで色々したリコと同じ血筋だなー、とも。その辺思い出してテレテレしてたリコも可愛かったですが、俺を見ろ! ってされたスズの可愛さも良かったです。なんだよもー、皆可愛いじゃねえか! サヨと彼氏さんの話も欲しかったけど、今回は他の四人だけで十分だったかも。でも、サヨさん話もみたいんじゃー! 9巻のあの話みたいなのがー!
 それはさておき。
 コメディ中心になった時のこの漫画のパワーも、恋愛というパワー以外でも十分に戦えるポテンシャルがありますヨネ。この巻だと合同文化祭の打ち合わせで他4人が駄目になってしまってサヨさんが書類を配る、のに色んな意味合いでの視線が集中してサヨさんが内心「帰りたい…」ってなってる所とかは大変いい具合でした。確かにあの雰囲気は帰りたい。帰って寝たい。こういう部分もあるから、好きなんだよなあ。
 とかなんとか。