- 作者: 宮原るり
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2013/07/04
- メディア: コミック
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大体の内容「体育祭! 張り切っていこう!」。今回のメインは体育祭。それをどう盛り上げるか、というのと同時に、ラブの方向性にも十分な配慮が為されており、というか、男物の学ランを手に入れるというミッションが突如湧いてきたんだからもう。リコさんにナギの学ランを着させたい! という周りの強い願望が、同時に生徒会の皆を巻き込む形に発展していきます。途中、ナギと仲違いみたいな感じになってリコさんが落ち込んだりもしましたが。なに、雨降って地固まるってやつで誤解は氷解しますよ。同時にナギの学ランもなんとか手に入りますが、なんとなく狩りの如き様相と変な空気の垂れ流し状態を呈していて、この二人はどうなっていくだろうか、と戦慄顔してしまいます。お互いに気持ちがあるけど、過去もあってギクシャク、っていい道筋でありますが、正式に恋人同士になる絵も中々浮かばない。ナギがマキオの正体を知ったのは大きい進展ですが、それでも先は長そうです。
どうなっていくんだろう、というとヤンマキですね? 勢い、ヤンの学ランを借りる事になったマキさんですが、こちらも妙な道筋になって、相変わらずある意味運命の相手という様相は変わらずと言った所。着てる写真見せろとか、ヤンもあんまり深く考えないで物言ってる時は流石にお前ーっ!? でしたが。お前、その写真をどうするつもりだよ。ってまあ、ちゃんとしてる所みたいという気持ちなのは分かるんだけど、もうちょいその先の事もですねえ!
さておき。
皆が学ラン着るので、スズさんも、サヨさんも、そしてエノさんも調達してきます。スズさんはダッキーから、サヨさんは彼氏から。そしてエノさんは当然王子様の学ランをご所望でありましたがこっちはマキさんがヤンに言ってなんとか。その学ランに、ちょっとしたサプライズがあったりして、エノさんは王子様にお熱爆裂だったのでした。いやあ、トダはよくやる。天然だから余計にパワーがある。心根がきっちり出ている、そんなサプライズでありましたし。そりゃ免疫ない上に恋に恋してたら、あっという間に恋に落ちちゃうよ。と思わされます。でも、サヨさんと彼氏の微妙な関係もいいですよね。今まで会った画というのが一度しかない上に遠映なので、どういう表情で彼氏と接しているのか分からんので、想像するしかないですが、案外照れも何も無い、ように見えてちょっとデレてるんでしょうかねえ。
さておき。
体育祭は楽しい雰囲気がしっかり。特に、応援合戦はそれまでの、学ランを手に入れるまでの積み重ねがある分、余計に身が入って見れました。そこがメインというか、見せ場の一つなので、一話まるまる使ってるんだから印象に残らない方が変ですが。応援合戦の手法に皆の創意がきちりと入っていて、ヅカ、あざとい、見栄えの三種のバリエーションがきちりと決まる見事なジョブでありました。これで、好きな人の学ランを着ている、それを着た時に相手の事を思って真っ赤になるリコさんもありーので、そういうのが合わされば当然倍点ですよ。そんな倍点の体育祭だからこそ、サヨさんの締めの、
そうだね エノ
きっと思い出すよ
この景色を何度も
は大変染み入る言葉となっております。青春やのー。
さておき。
修学旅行編が一話あるんですが、これは逆に言うとマキリコが三年にならない内に終わる、という見方が邪推出来る訳ですが、だからこそここでやっておくべき事はしておこう、という面構えであり、楽しんできやがったな……。という穿ち目してしまいましたが、最後はエノさんが王子様の学ランでドギマギ、という絵になって、おお! と思ったら杉田じゃねえエノ兄が空気を読まずに……。まあ、ドギマギだけで終わらせないのがこの漫画ですから、当然の事ではあるんですけど、でも杉田じゃねえエノ兄自重しろ。
とかなんとか。