- 作者: 宮原るり
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2011/10/07
- メディア: コミック
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大体の内容「始まるぜ、勉強会が。そして夏が!」。そんな訳で始まりました。夏です。夏なのです! 一夏のアバンチュールなのです! と思っていた俺の姿はお笑いだったぜ。そんな夏の始まりと勉強会の始まり。それが『恋愛ラボ』6巻なのです!
今回の巻は先にも書いたように夏の始まりですが、それよりもメインの方は前巻から駆動していた勉強会が基本。そこにお泊り会やら夏祭りやらが有機的に絡まって一つの植生を織り成しているのが、この巻の特徴と言えましょう。なので単純に勉強会だけ、あるいはお泊り会だけを、更にあるいは夏祭りだけを取り出すと逆に混乱の元になるので、ごた混ぜでつらつらと感想を書きたいと思います。
勉強会のスケジュールというのはしっかり管理された物で、ヤンマキが本当に有能でガチで全開なのが良く分かりますが、そのガチさが話の状況整理をしやすくしている面もあるのも侮れません。都合テストを四回する、という事なのですが、最初のテストでナギリコがどっちもどっちというか同点というか残念な点数であるのがミソで、そこから二回目になる時に、リコさんがマキさんとナギがいい感じに見えた事で頭がこねくりされて点数伸びず、でも次は余裕でぶっちしてやるからな! とまた大見栄ブッパしてしまって、どうなるんだ、と思ったらの藤女生徒会でのお泊り勉強会に雪崩れ込みます。
このお泊り会は勉強と言う建前もありますが、それでも普通にお泊り会で、女の子のお泊り会っていう絵面というんはなしてこうも心に去来するもんがあるんやろ、と妙な口調になるくらいの物でした。特にお泊り会したくて仕方ないのが如実に出ていたマキさんが可愛いでしたよ。こういうのしたかったんだなー、というのが出来ているマキさんの姿は美しかったですよ。これでダッキー囲んでのサバトめいた事をちょっとしなかったらもっといいんですが、それだとマキさんじゃないというとそうかもしれないのでそういう事にしておきたいです。まあ、ヤンにトラウマというか見てはいけないものだ、ってさせたくらい荷物持ち込んでたのはどうかとは思いますが。こういう所で笑い所をきちんとするのがこの漫画ですヨネ。
さておき。お泊り会の効果は、というと、レンスズもいいなあ、というのは本当にそう思いましたが冗談で、ナギがお泊り会で再度登場マキオの話を聞いたもんだから悶々としてしまって点数落としてしまい、対するリコは点数大幅ゲインという形に。あれですよね、夜色々したとか言われたら悶々としますよね。男の子だし。生臭い方向でも、なりますよね。
その三度目のテスト対決後に、花火大会が開かれる、というのでヤンがマキさん誘えよオラーッ! という方向に話が進みます。ヤンとしては何で僕がマキさん誘うんだよ。ってんのにまた偶然の産物でマキさんを篭絡する形になるヤンなのでした。ヤンマキは本当に変な偶然が連発する不可思議ワールドだよなあ……。通常ありえないルート過ぎる。不測の事態というか、不測しかない事態ばかりで事が進み過ぎる。お互い、ある意味運命の人としか言えないですよね……。
対するナギリコはマキオの話が尾を引いて、ナギがリコさんに対しての気の揉み様が膨れ上がってる形に。リコさんもリコさんで花火大会一緒に行こうぜ! と言った後に「皆で」忘れた! ってなるんですが、その様が可愛いったら。焦りまくってる辺り、ナギの事を、ともう既に読者としては理解している事を再認識させられる局面でした。
そんな二組が塾の面子といざ花火大会へ、となる訳ですが、ここで最後のテスト対決が効いてきます。それでリコさんがナギを僅差ながら下して、何か奢らせようという形に。でも、何を奢らせたら? で混乱するリコさんはやはり可愛いであります。最終的にあんまり角が立たない残る物、として瓶入りラムネを選択したリコさん。それを大事にしている描写もあり、実はお前、どういう気持ちか分かってるだろ! と思わずにはいられませんでした。
その最中、マキさんが塾の男子群に絡まれる(語弊)というアクシデントが発生するんですが、行き過ぎな所でリコさんがやってきてシャットダウン、且つヤンが場を収める形に。本当にヤンはナチュラルにこういう事で株上げますよね……。運命といえば運命なんだろうなあ……。そんな気持ちにさせられました。恋と言うには、濃い展開なんだよなあ、ヤンマキ……。
そんな感じで、色々な事が絡まりあった、第6巻でありました。最後に、サヨさんのフリフリ水着があんまり似合ってないですね! という言葉を吐いて締めとさせていただきます。いやあ、あれは、ねえ……。