ネタバレ?感想 浜田よしかづ 『つぐもも』26巻

つぐもも : 26 (アクションコミックス)
つぐもも : 26 (アクションコミックス)

 大体の内容「色々明かされてるけど、エロが記憶に残り過ぎ問題」。今回の巻は、お話的にもキャラ的にも色々明かされるのを主とした巻ですが、とりあえずエロしよう。という浜かづ屋の自己バフ的サービス精神が炸裂しまくり、ほぼ全話裸があった、というよくよく考えて今までになかった、わりとスゴイ巻となっております。
 それを象徴するのは、開幕のあるみさん回。基本的に閑話な回なのですが、その一ページ目からあるみさんがG行為をしている、という絵で始まる為、シマコー顔で「これはえらいことになったぞ……」と戦慄を覚えるしかない状態です。
 その上で、その回でアレな事実が開陳されます。あるみさんがみまねさんにあきとさんの姿をさせておせっせ、入れてないという注釈が入るレベルでやっているというのです。それも日に二回! もうゲラゲラ笑うしかないところであります。ついでに、あきとさんが相性のいい、勿論使われる点についてですよ? 相手を見つけて、というので、更に激しくなっていくというアレっぷり。
 もうこの段階で頭痛い、笑い過ぎてのですが、その上で、みまねにいつものように、としたらそれがあきと本人で、という展開までぶちこまれます。そこでのあるみさんのがっつき具合がマジのおせっせをかますことで表されている、というので再度頭が痛くなる案件でした。もうここまでやっておいて、好きであるというのを明かさないのは無理なのでは? という状況でした。もう流石に気づかれてるだろ、これ。
 さておき、このあるみさん暴走回には、もう一つ副産物があります。というのが、みまねさんが響華さんも、かずやの姿にあるみさんをして、おせっせしている、ということが暴露されるのです。響華さん!?
 再登場からの展開で、かずやにメロメロになったらどうなるんだろう、という危惧というか心待ちというか、そういうのは確かにありました。ツンデレが転じてすげーことになるぜ……? って思ってましたが、ツンデレのせいで予想以上にねじくれてメロメロが発現してしまっていて、なんでそういうネタだけ思い切りがいいの!? という、ツンデレの新境地を開拓してしまっています。そんなにないぱいでずりまでやっている、というので、複数の意味で浜かづ屋、パねえな! という気持ちが出てくるのもしょうがないと思っていただきたい。ちょっと頭おかしいですねえ……?
 そんなパない話だけで、この巻が終わらないのがこの漫画の複数の意味で凄い所です。普通の漫画なら、この印象だけでこの巻の感想として終えられるのですが、まだまだ驚愕の話を様々にぶちこんできます。大体三つありますので、縷々綴っていきたいと思います。
 一つ目は、くくりさんが復活できるかもしれない、という今まで少し出た情報が更新されたことです。肉体の方は修復が済み、元の姿になっているのですが、精神、魂と言った方がいいでしょうか、それが黄泉の国に行ってしまって戻ってこない、というのです。これに対して、かずやと桐葉さんが迎えに行く、という形で黄泉編を次の巻からスタート、という形になりました。まだ戻ってこれるはずだけど、何故帰ってこないのか、とか色々とネタがありそうなので、期待大の展開です。
 二つ目。酒徳利の付喪神、そそぐさんの色々が明らかにされました。付喪神としての能力から、そのエロボディまで、全てが詳らかに魅せられるのです。その中でも、バフデバフ及び回復職が如何に必要か、というのをまざまざと見せつけた、後に、バフの副作用でかずやが、あの自制心の塊だったかずやのタガが外れて、純粋にエロスの塊となってしまうのです。それだけで副作用すご!! と読者側が戦くレベルです。これ、デバフもしかして強過ぎるのでは? 案件まであります。デバフの後に副作用、と考えると、もしやそそぐさんが一番刺さるのでは? あ・・・? あ・・・?
 さておき、三つ目。斑井が生きていました。それも、幼女の姿になって! という二重の意味ではてな?な展開が今回はぶちこまれています。あそこで、殺してくれ、となって殺された、などと、その気になっていた俺の姿はお笑いだったぜ。これはわりとほの暗いなあ!? ってなったとこがこのような、しかも生きているっても幼女の姿に、というので、浜かづ屋おっかねえ……。浜かづ屋信用できねえ!
 とはいえ、実際の所斑井はやったことは外道とはいえ、その思想、きっちりと理論的に付喪神を扱うという部分は否定できない部分ではありました。そこがやはり必要になるだろう、という浜田よしかづ先生の目論見は頷けるものがあります。その上で、能力ブースト中に見た三年後の世界にならないように、動こうとしている、というのもあって、こんな形で斑井を活かすとは! と落鱗するしかないものがありました。
 その上で、斑井を金山様のとこに出向させて、という展開が更に凝っています。それは勿論、エロ方面で! と言う事で、ロリ好きの金山様優位のエロと、実際はおっさんの幼女が大人のお姉さんを責めるというエロの二面を可能! というのを実際に提示してくるから、浜田よしかづ先生はすげえ……。そこまでのエロに対してセンシティブ! 一生どこへでも、ついていきます!
 ということで、黄泉編へのプレをしつつ、様々に見せ場、そしてエロ場のあるのが、『つぐもも』26巻なのです。