『シャドウバース』で最近CPUを殴っているデッキについて 第六

俺にできることは無駄にデッキを考えることくらいさ

 シャドバがそろそろひとまずの終わりを迎えつつある昨今、でもデッキを作りたい! という欲求のまま、なんか変なコンセプトのデッキを作ってCPUを殴るというのをしております。
 対戦できるようなネタじゃないというか、明確な欠陥があるのでCPU戦くらいしかまともに戦えない気がするデッキばかりが思いつきます。今回のデッキなどはアグロに引き倒されるのが確定的に明らかですし。
 ということで、そういう変なネタデッキについて、ここで記していずれ見直してそういうのもあったな、というほくそえみの楽しみの為にここでデッキを晒して楽しもうと思います。俺が楽しければいいのだ!
 そういうマインドセットはさておき、それではいってみましょう。

デッキ名は<必ず9枚という意志だッ!>になります

 今回作って遊んでたデッキは、〈インフィニットウィッチ・ドロシー〉の能力を全開まで使うというものです。デッキ名は上記であり、つまり手札9枚まで必ずする、という強い意志力でやっていくデッキになります。
 デッキ構成はこのようになっているわ。(VPのフレイ声で)

 今回のデッキは前述通り〈インフィニットウィッチ・ドロシー〉を最大限まで使うデッキです。

 〈インフィニットウィッチ・ドロシー〉は手札を9枚になるまでドローし、それにスペルブーストを3回する、というだけなら超手札爆アドカード過ぎて教えはどうなってんだ教えは! レベルですが、勿論要件はあります。
 それが、スペルブーストできないカードが出たら引くのが止まる、というものです。つまり、普通に構築するとドローがちょくちょく止まることがある訳です。
 だが、逆に考えるんだ。スペブできるカードだけで構築すればいいさと。
 ということで、色々な試行錯誤の末、上記構築の形に落ち着きました。これに漏れたカードなどについては長くなりすぎるので軽く触れるのみとします。こっちのがいいじゃね? となるのがあるかもしれませんが、とりあえず今私は上記構築なのです。

 これらが選考から漏れたやつらです。
 さておき、各カードについてみていきましょう。

各カード紹介


 まずはこのデッキのコンセプトメイン、〈インフィニットウィッチ・ドロシー〉。大体既に能力は書いてますが、こいつはコストをスペブで下げるので、コストを低くすればするほど手札に入ってくるカードが使いやすくなるのでとことん低コストにしたいところです。
 後はコスト順に見ていきます。

 〈ナイフトリック〉はこのデッキで貴重な1コストスペル。スペブできる1コストスペルはこれだけなのだ!
 ネタ的には1点ダメージ。スペブ5回でもう一枚手に入るドン! ですが、これを1回分のスペブ用で使うので大体スペブ5回する間がないのだ!
 1コストスペルゆえ替えは効きませんが、一応〈陰陽の秘法〉と替えることも検討していいです。それだとドローが止まってしまうんですが、それだけの価値はあるスペルではあります。今回はコンセプトを維持するためにその選択はしませんでしたが。

 2コスト最初は〈決意の予言者・ルーニィ〉。能力はスペブ回数に応じて使えるようになる、というタイプ。
 結構使える能力が多く、スペブ回数重ねたい。んですが、10回以上スペブすると〈決意の予言者・ルーニィ〉を3枚手札に加える、というやや微妙なものがついてきます。なので7回を目途に使っていくことになります。
 7回は十分多くねえか? 10回とか行けるの? と思われるでしょうが、今回の構築だと割とすんなり10回越えがあるので、マジ注意がいります。とはいえ、2コストでスタッツがあって能力も優秀でスペブ1回なので抜く訳にもいかないという中々の悩ましい一枚となっています。
 2コストフォロワーは〈栄光の華・エレノア〉や〈エイル〉などを入れる手もありますが、今回は進化権の関係で入れていません。スペブ回数もいるから、中々手が回らないと判断してのことです。

 次は2コストスペルの〈リキッドスフィア〉。〈ウィンドブラスト〉の上位互換カードで、スペブ回数で火力が高まる、だけではなくスペブ5回越えると対象が2体になるので、火力が上がりつつ除去対象も増える、というお得カードです。
 ランダムな点だけが弱点という感じで、2コストスペルとしては王道の一歩先の性能です。そして2コストスペルだけで偉いまであります。

 〈コールメロディー〉は〈マジカルリス〉か〈ウィズダムオウル〉のどちらかをチョイスで手札に加える効果のスペル。またスペブ5回以上でその加えたフォロワーのコストを0に、という良効果持ちです。
 加えるのは基本的に〈ウィズダムオウル〉。スペブする効果を、ファンファーレと進化時にします。
 なので上手く回せば2コストで3回のスペブが可能、というのが地味に効いてきますし、普通に4コスト使って3回スペブを回すのでも十分なので、わりとこのデッキの要のスペルかもしれません。
 2コストスペルは他は〈ウィンドブラスト〉はやはり入れる案もあります。ランダムじゃないのはそれなりに有用ですが、やはり〈リキッドスフィア〉の下位互換感はあります。

 3コストに行きましょう。まず〈ベビーウィッチ・エミル〉。わりと古のカードで能力的には所謂バニラですが、3コストでスペブでコストが減るタイプ、なので上記ドロシーの効果で引っ張ってくると0コストで配置できる、というのが強みです。
 枯れ木も山の賑わいというところはありますが、後述の〈次元の超越〉があるので、0コストで場に並べるだけでもアドになるゆえ、採用しています。

 〈万能の奇跡・メルティーナ〉はスペブ1回とドロー2枚の基礎能力と、スペブすると更に発動できる能力が増える、というルーニィと似たタイプです。
 スペブ5回でPP2回復とランダム3点ダメージ、10回でEP1つ回復、と性能的にかなりいいものがあります。ただスタッツが1の1と貧弱なので、是非とも能力をフル活用したい、というフォロワーとなっています。ルーニィみたいにデッキの形と合わない能力はないものも利点です。
 特に進化権回復はデカいですが、その部分を〈天外の片鱗〉で担う手もあります。こちらは7コストでスペブでコストが減るタイプで進化権回復しかしませんが、分かりやすい性能なので進化権を求めるならこれもありかもしれません。

 4コストいきましょう。〈魔導の暴走〉は全体除去スペルで、基礎3点にスペブで火力が増すタイプ。ついでにドローもするので優秀です。4ターン目に3点全体ってどっかの4コスト全体除去スペルが泣くレベルです。
 4コストとやや重めですが、これに競合する〈アイスストーム〉が同じコストになる時にはこちらは7点飛ばせるので、優位性はこちらにあると見ての採用です。
 4コストではフォロワーの〈カードキャスター・マリ〉がコストを下げていくタイプでドロソでラストワードにスペブがありますが、ドロー要素は多いデッキなので入れていません。

 5コストです。〈石英の魔女〉はドローとスペブのある一枚で、コストをスペブで減らせるのが大きい。上手く序盤でスペルを引いてこいつのコストを減らすのはこのデッキの目的の一つです。
 地味にスタッツも弱くはないのも魅力の一つ。最大火力が低いデッキなので、少しでもダメージが狙える場面ではこいつでも顔を張りたいところです。
 同じ5コストの〈カオスウィザード〉はドロー量が多いですが、スペブは進化しないとできないので、進化権は違うとこに使いたいこのデッキには向いてないと判断しました。

 〈チャクラムウィザード〉はファンファーレと進化時で、3点ダメージと1回のスペブを行う為、一枚で除去とスペブを両立できる稀有な一枚。進化すれば自身で殴ることも出来るので、一枚で三面潰す、という盤面干渉力は魅力的です。
 基本的に進化を使うことが多いカードで、コストもスペブで減らせる上に5コストですから、上手く減らして使えば他のスペブを助けることも可能です。
 進化権が無くても最低限の仕事はできるので、入れて損はないと判断しました。

 6コストの〈刃の魔術師〉はスペブでコストが下がる疾走フォロワー。元々のコストも高すぎないので、こういうデッキならとりあえず放り込んでおいていいという便利な一枚。2点疾走なので強すぎはしませんが、低コスト、特に0コストで並べて殴るとかできるとやはり強みを感じます。
 他の疾走フォロワーとしては〈双刃の魔剣士〉もありますが、8コストと重めなので今回は〈刃の魔術師〉の方を選択することにしました。2点ダメージが飛ぶのは何気に魅力ではあるんですけど、やっぱコスト8は重い。

 8コストとしては〈炎の握撃〉を入れています。疾走フォロワーを使う上で、でかめ守護を突破する方針は要るな、という判断です。確定除去はあって損はない。他にいい突破法があればそっちを使いたいけど、あんまないのでこれでいってます。

 〈グリモアソーサラー〉は9コストをスペブで減らすフォロワーですが、白眉はスペブ2回です。上手く使いやすいところまで下げてスペブで後続を援護するのが最大の狙い。フォロワーとしては突進持ちなのでぶつかっていくタイプでもあります。これを上手く低コスト化するのもこのデッキの目標です。

 12コストと、スペブで下げないとまともに使えない〈破式の執行者・シュマエル〉は疾走打点を求めたり、守護を求めたり、必殺を求めたりと状況で使い道が変わってきますが便利な一枚。このデッキの最大打点なので、顔詰めるのに役に立ちます。
 代わりと言ってもそんなないですが、〈真実の狂信者〉がコストが少し安く打点も近いので、ジェネリックシュマエルとして使えなくもないです。

 最後は20コストの〈次元の超越〉。基本的に大火力で殴るタイプのデッキではないので、追加ターン貰えるというのは是非もなし。
 コスト20をスペブで下げるの、間に合うの? ではありますが、このデッキは中盤から〈チャクラムウィザード〉とか〈グリモアソーサラー〉とかをバリバリ張っていくと瞬く間にスペブが貯まるので、意外と無理なく使うことが出来ます。その辺の話は次の項でします。
 似たフィニッシャーとしては〈陰陽の開祖・クオン〉という手もあります。それはそれで構築が変わってくるのでまた考えたいです。
 とりあえず、こんなセットとなっています。

スペブ回るのか問題

 このデッキでスペブがちゃんと回るのか、というのは問題として立ち上がってきます。
 正直に言うと4ターンを捨てる気概はあるか? というレベルで序盤がとにかく困ります。困るというか手札に低コストこなかったら諦めるしかないのでむしろ困らないまであります。
 特に初手の引き直しが難しく、〈ナイフトリック〉が来たら「ふふ……小躍りしたい気分だよ」ってなるくらいに嬉しいし、〈コールメロディ〉があったら嬉しさ天元突破です。
 が、それ以上にスペブでコストが減るカードも必要で、なので最強の布陣は〈ナイフトリック〉、〈コールメロディ〉、〈チャクラムウィザード〉という結果に落ち着いたりします。ドロシーは流れで出てください。一応、出るカード全てスペブが関係するので、どの流れでぽろっとカードが出てもスペブ損はしないんですが、低コストスペルは基本スペブ回す方なので、高コストでスペブで減らすのが同時にないと微妙にもったいないので悩ましいです。
 とはいえ、4ターン目まで捨てるとアグロにフルボッコなので、上記で言うと〈魔導の暴走〉がいれてあります。4ターン目で困ったときにえいや! とする一枚です。これでも全然止まらない場合はさぱっと諦めるくらいの気概でやりましょう。
 このデッキ、〈チャクラムウィザード〉や〈コールメロディ〉からの〈ウィズダムオウル〉、あるいは〈グリモアソーサラー〉などが使え始める中盤から一気にスペブが回り出します。一回高回転すると瞬く間にスペブが貯まるので、そこがこのデッキの楽しさです。
 ドロシーも低コストで出せれば、その後の展開も素早くできるので、やはりドロシーも早めに欲しい。その為のデッキでもある。まあ、中盤以降に出たらすぐにコスト安になるので問題は薄いです。中盤までが大変ですが。
 デッキの最終的な狙いはシュマエルとか刃を出して顔を殴ることですが、サブプランの超越も視野にいれておくとまた違ったやり口も出てきます。
 とはいえ、中盤からスペブが回るとはいえ、やはり20のコストを0にするのは大変です。なので一桁くらいのコストにして、他が0コストになっている、というのが超越使う場合の狙いではあります。
 この辺が決まると、気持ちいいですが、やっぱりアグロはどうにもならないので、そういう時は諦めてください。という潔さをもちたいところです。

まとめ

 全てのカードをスペブ対応にする、というのは〈インフィニットウィッチ・ドロシー〉が出た時からやってみたかったのですが、カードプールが貯まった現在なら、というのでやってみたら一応なんとかCPU戦はできるレベルにはなりました。実戦で使えるかは知らぬ知らぬ。アグロが本当に無理なので、そこはCPU戦でも運否天賦です。新カードも足せばまた違うかしら?
 さておき、また変なデッキ案が作れたら、また書いてみたいと思います。一応まだ作りたいデッキはあるので、カカッと作ってみたいところです。
 では、今回はここまで。