とはいえ、この話は奔放になりやすく
唐突に努力について書きたくなったので書きます。
といきなり一席ぶつには、努力という言葉は多義的です。TPOに応じなくてはならないものですし、どういう方向の努力をするかとかもあります。
なので、ここでは自分が一番努力を感じやすい格ゲーを基準点として、つらつらとしたためていきたいと思います。
それではいってみましょう。
努力ついての話
努力や勉強というと途端に嫌な顔する人がいると思います。こと格ゲーでも、その言葉が出たら一気に萎えるという人もいるでしょう。
これに関しては努力が辛いものだ、という概念が一般化しているのが主原因と見て間違いないでしょう。今までの人生の中で、そういう考え方に行き着いた、というのはレアケースではなく、よくよくある話。
そういう辛さの先に良さがでる、というのがあるから頑張れるんだろうけど、俺は無理。というタイプの経験が下地にある人も少なくないかと思います。
一方で、努力を努力とも感じずに努力をこなしている人もいる。格ゲープロ、競技の上の方の層とか昔から格ゲーやってる格ゲーおじとかは、大体そういう人です。それを見て、俺はああはなれない、と挫折感を感じる人もいるのではないでしょうか。
努力をこなせる3パターン
では、何故努力をこなせる人は努力できるのか。これには3パターンあると、私は考えます。
- 努力が楽しい人
- つまり、努力の面白さというのに目覚めた人。努力=面白いとしている為、努力が苦にならない。むしろ努力したいから取り組んでいる人もいる。
- 努力が苦しい人
- つまり、努力しなくてはならないのでなんとか努力している人。義務感とかがありつつも、食らいついていこうとしている。できるならしたくないが、着いてはいけている。
- 努力が習慣化している人
- つまり、努力を義務感や面白いを抜きにいつもやってるからやる人。いつもしている、というパターンができているといってもいい。習慣化しているので弛まずやっている、というタイプ。
この3タイプになるでしょう。
ここで私達が努力するとした場合、大体2番目の感覚で考えがちです。いきなり1番、努力が楽しいになるのは、ある意味では奇妙奇天烈摩訶不思議ともなりましょう。
ですが、基本としては努力は楽しいものだと私は考えていています。
努力が楽しい場合の話
私が今一番努力している格ゲー、ストリートファイター6とかでも上手くなる為に日々努力してますが、これは大変楽しいこととしてやっています。
この場合の楽しいことは、一つに努力して得た能力を発揮できる時の楽しさと、もう一つに努力して身についていると実感する楽しさになります。
要約すると前者が努力の披露、後者が努力の実感になります。これらはアトモスフィアは似ていますが片や外に対してやるものであり、片や内に対してやるものである。地味に且つ大きな差があります。
披露できるのが楽しいのは案外馬鹿にならない。俺はこれができるんや! というのを示せるって楽しい。対戦動画とかそういう発露です。
実感の方は披露に比べると完全に内向きですが、だからこそ俺はできるというのを確認するのは有効です。練習したコンボの成功率が上がっていくのはひたすら楽しい。
そういう種類の楽しさを知っているからこそ努力は楽しいとなるのです。
努力が苦しい
努力が苦しいがやらねばならぬ、という状態は中々に厄介で、ともすれば努力嫌いになるものです。
義務教育や新たなことに挑む時などにそうなったりします。結果が見えてこないと、特に努力に対して苦手になりやすい。
この辺の苦しさを楽しさに変換できるようにするのが狙いたい策ですが、努力が苦しくて嫌になったものをいきなり楽しいに変換するのは難しい。
そうであってもどうにかする策はないか。と言われても、そもそも苦を楽に一瞬で変換する手はないのではないかと思います。
苦手意識が生まれると、それゆえに様々なとこで苦手を排除しようと動くのでこれを越えるのは生半ではない。やらないとやれない、は理の当然です。
なので、瞬時に苦手を楽しいにするのは早々に諦めて、じっくり苦手をとりあえずできることに切り替えるようにする手をするべきだと提案します。
つまり上記3つの努力できる類型の3番目、努力を習慣化するという方向性です。
それとはすなわち
最近読んだ本で井上新八『続ける思考』というのがあるのですが、ここでの続ける思考というのが、まさに努力の習慣化という思考に辿り着く起点となりました。
続ける、つまり習慣化する為の知見が著者の習慣を基軸に語られる本で、どういう風に続けていくのか、というのが分かりやすく紹介されている本であります。
さておき。
習慣にするにはどうすればいいか。この本では明確に一つの解を出しています。
それは、
「毎日やる!」
(『続ける思考』:66ページ)
aie!? crazy!?
という風に思うかもしれませんが、これは真理なのです。といっても極端であるのは著者も分かっていて、フォローはあります。
(前略)
ラクに続けるコツは、週1日やる、週2日やるではない。
週7日やる、これなのだ。
じつはこの本で読むべきところは、この1行(筆者注:「毎日やる!」)だけ。これが絶対の最強法則。
(同著:66ページ)
フォローになってない? そうかも。
でもいい? ここからが重要よ?
(前略)
大事なのは「毎日やると決める」こと。決めるだけでいい。
続けることの最大の敵は「やらない」ことと「やめる」こと。
(中略)
たまにやる、気分が乗ったらやる。それで続くわけがない。
人間の意志はそれほど強くない。続くようになるには毎日やることなのだ。
(同著:66~67ページ)
確かに重要ですが、いきなりそんなことできるのか? という気持ちにはなるでしょう。誰だって思う。俺だってそう思った。
ですがこの話にはもうちょっと続きがあります。
(前略)
続ける秘訣は「毎日やる」なのだ。
これが絶対に続く「すごい」やり方だ。いや、本当。毎日やれば絶対に続くから。
「できない日」はやらなくていい。できない日は仕方ない。
大切なのは「毎日やる」と決めること。ラクに続けるには、選択肢を減らすのがいちばん手っ取り早い。
まず「やらない」という選択肢をなくしてしまう。
「やる」「やらない」をいちいち毎日考えないようにする。
(後略)
(同著:68ページ)
つまるところ、やると決めることでやらないという選択肢を排除して、やる、ということです。シンプルながら中々頓智が効いている感じですが、これが中々効果があります。
私もこの内容を読んで、なんか毎日やること決めたろ! ということでスト6でコマンド入力精度を上げる練習、真空波動コマンドと真空竜巻コマンドの練習を毎日していますが、これがちゃんと続いています。意外とやると決めてやる、というのは効果があるなあ。となっています。
小さくやることから。そしてついでに。
とはいえ、いきなりやると決めてやる、というのはハードルが高いこともあります。私のコマンド精度を上げる練習もどれくらいの時間やるのが続けられるかなど懸念もあり、やり方を考える必要がありました。
なので、前掲書の内容から二つをピックアップ! それで練習の形態を作りました。
一つが、小さいくくりですること。前掲書では5分程度に行動の形を落とし込むことを参考にするよう書かれています。
小さい形にすることで、取り掛かるのにかかる力を減らすというライフハックです。
私は、とりあえず起動してコマンド入力精度の練習を5分やる、という立ち上がりにしています。
そしてもう一つが、2つの行動をセットすること。何かのついでという繋がりを持たせること。
そうすることでも一方のことがあるので忘れにくくなり、また簡単なついでとやるので軽く入れるので継続する効果があるのです。
私は、コマンド精度上げ練習をする時にYoutubeの動画を流すようにしています。動画を聴しつつ練習もできる、というはながら練習の形です。
私はこの方法で、毎日コマンド精度を上げる練習を出来るようになりました。
つまり、今からでも努力は習慣化できるんだよ!
この事実の意味するとこは、今からでも努力は後天的に身につけることが可能だ、ということです。習慣化することで努力を続けやすくするのは、後からでも付属できるのです。
これはいきなりできるというわけでもないですが、それでも少しずつ努力したいことを習慣化することで、いずれは自然と努力できるようになるのです。
何事もできるからこそ楽しいので、努力も習慣化して軽く片付けられるようになれば、いずれは楽しくなるという方向にもっていける、というのが今回の青写真です。
何もいきなり努力を楽しめとは言わない。まず努力の習慣化してそこから努力に慣れていくという道筋です。これならいきなり、努力しろ! ではない理路で努力にアプローチできます。
そういう方策で努力する習慣を手に入れていけばいいのでは? という話でした。とりあえず、努力に慣れよう。そのうち楽しくなるなら万々歳。楽しくなくても苦しくなくできるなら、それに越したことはない。
今回言いたかったのはそういうこと。まとまったので今回はここまで。