しんじんみつめるまなこ

何で私は新人の段階で読みたいと思うのだろう。
これはなかなか不思議である。 いい本が読みたいなら誰が言ったか「一年待って残っている作家を読め」である。 その方が効率的だ。 しかし、新人の段階で読みたいという気持ちが強くある。
なんだろう、これは。
分からないが分からないなりに分かる事もある。 それはやはり人より先んじて読みたいからではないかということだ。 先につばを付けておきたいのではないか。 消えるにしても残るにしても、それを最初から見ておきたいのだろう。
それに、世間と自分の差異がある場合、自分に良くても他人が駄目なら早々に消えてしまうのがライトノベルにはよくある事だ。 それを避けたいというのもあるのだろう。
 こいつを消しちゃ何ねーという具にも付かない使命感からだろうか。
やっぱりあまり分からない。 ただ一番強い気持ちは“読みたい”なのじゃないかと思う。 それだけが一番確かな事だ。