感想『タマラセ ボンクラたちのララバイ』(ISBN:404707057)

六塚光日向悠二角川スニーカー文庫・629円>

内容を要約すると、「平磐市デンジャー物語」
この本では、六塚光がノーマルな小説家になっていく様が堪能できました。 なんというかですね、初期の頃に合った―この本だとスパイクボールの話辺りの―「何言ってんだ世お前」感が徐々に薄れていってるのが肌で分かるという。
普通のお話がきちんと書けるのはいい事なんですけれど、私は物足りない。 というか個人的にこの本のような変なツッコミ所*1のある小説が好きなので、全体的にはかなり良かったけれど、最近のように普通にならないで欲しかったー、というか。 いや、まだ変な風に変わるかもしれないんで今後ともよろしく観ていくつもりですけれど。

*1:つい口をついているような出鱈目な台詞とか地の文とか