「時をか」を観る。

 よかったお!
 アニメ映像としては、ほとんどサドロリレベルで主人公を「走らせる事」に特化してたのが勝因でしょうか?
 カメラがアニメアニメしてないというか、普通の映画のような視点なわりに、唐突にキャラが早回しとかアニメアニメするのがいい具合の緩急だったなぁ。ラスト近くのわざと映さないシーンはべネ。あれは他の場所で散々主人公がどうなるかを映してないから、あそこで映しちゃうとしらけるからなぁ。
 全体の流れがいい感じに走ってただけに、説明(あんまり説明になってなかったけど)の所でわざと遅くしてた(というかザ・ワールド)のはあそこがたるくなるのをわかってて、映像でどうにかしようとしてたんだろうなぁ。それでもたるかったけど。
 キャラクターが妙にあんたらどこの幻想生物ですか、特に主人公はどこのおっさんの頭の中のおんにゃのこですか、みたいな感じだったのは原作が問題なのか監督が問題なのか脚本が問題なのか。
 泣き芝居を「オールドボーイ」と比べてしまったのは、どう考えても私の脳が悪いな。比較対照が確実に間違ってる。悪くは無かった。
 結論。
 よかったお!
 それにしても、予告の「遥とき」が妙にツボにはまって笑いそうになったなぁ。だって記憶の無い謎の新キャラがグリーンリバーライトですよ。この配役の時点でどういう展開か幻視できてしまってたまりませんでした。このタイプの話で一番好きなのは「必殺仕事人Ⅴ激闘編」の一とかごめの話なので、当然のようにそれが連想されてたまりませんでした。「ああ、こいつ首折られるんだな」とか、間違った幻視が。
<追>「かもめ」だ。「かごめ」ってどこの犬の奴ですか。