<沖田雅:うなじ:電撃文庫:570円+税>
内容を要約すると「スーパー童話大戦」(BYあとがき)
続編が出る事も決まったわけだし、もう、オオカミさんが可愛かったから全部どうでもいいんじゃね? とか言いたくなりますが、まあそういうわけにもいかんか。
さておき。
作者がおっしゃるように、「童話の登場人物を一箇所にまとめて味付けしなおした」というのがこの本の基本の趣旨なわけですが、直接的なつながり以外にも暗喩的な所もあったりで自分は妙にツボだったりします。文章ちょっと「うーん」という人がいるのは間違いないでしょうけれども。
しかしこういう風にすると、童話で一回こっきりの登場しかしないもの達が以後も登場、活躍したりするわけですが、その事から逆に童話っていうのはかなり時間、空間の範囲が狭いんだなぁ、とも思えたりしました。童話とかは、そういうのが切り詰めているからこそ、変容の余地が少ないのかなぁ。