感想 林トモアキ 『ばいおれんす☆まじかる! 〜恋の呪文は修羅の道』

ばいおれんす・まじかる!―恋の呪文は修羅の道 (角川スニーカー文庫)

ばいおれんす・まじかる!―恋の呪文は修羅の道 (角川スニーカー文庫)

 内容を要約すると「ホワイトの立場の無さが異常」。
 新キャラとしてユキと仮面の騎士達がいるわけですが、ともすれば「仮面の騎士いらなくね?」の声が沸き立ってくるこの日常へようこそ。特にホワイトはあの出方であの活躍の無さというのは、バランス悪くないですか? とつい呟いてしまいます。うん、いらない子
 さておき。
 ギャグ作家、とあとがきにあるわりにシリアス方面が強いというか、どたばたで終わらせたくないのか、終わらせられないのか、という辺りを行ったりきたりしているのが、今の林トモアキを知っていると逆に新鮮に見れてしまいます。ちょっと見方が変かもしれませんが、まあ過去作だし。それでも、恋愛モードが苦手なのとか、神様なんて知った事かの林トモアキノリは健在、いやこの頃から萌芽はあったんだな、とまた妙に得心してしまう所もあって、こういう読書もありかな、と思うのでした。
 ……次でラストか。