感想 塩野干支郎次 『ブロッケンブラッド 7』

ブロッケンブラッド 7 (ヤングキングコミックス)

　大体の内容。「もう健一きゅんが事件に乗り出さなくてもよくね？」今回の最終話で、不思議事件は明日香に丸投げ、という体たらくにまで発展してしまって、ますます健一きゅんがエロい格好してしまうだけの漫画になっておりますが、健一きゅんの半裸体がエロいのでこの世は全てこともなし。何時からそういう漫画になってしまったんでしょうか。たぶん、ノイシュバンシュタイン桜子ちゃんドサ廻り編が終わって、源一郎さんととしお君と一緒にカシュマシュし始めた辺りからか、あるいは明日香がソウルパワーイージスを攻撃技に転化し始めた頃からでしょうか。まだドサ廻り編とかのが一応の事件解決してはいたのに、今では健一きゅんがほとんど何もしないままに事件が終わる、という異常な状態になってまいりました。本当に、今回の健一きゅんは二度ほど全裸になりかけ、大体露出度の高い衣装を着せられ、ある回などは過去にデブってたという捏造まで食らい、後はほとんど棒立ち。もう別に健一きゅん行かなくても解決するだろこの漫画の怪事件。まあ、事態を動かすキーが健一きゅんというか桜子ちゃんにあるから、出たから事件が勝手に解決したんだろうけど……。
　さておき、この巻では明日香がとうとう煩悩パワーで目からビームの境地に達するその一方で、出番が全くなくなっていく源一郎さんととしお君が哀愁を感じさせます。源一郎さんはまだピン回があったというのに、としお君は何故目立つ回が無いのか…。ぱっと見、背以外で源一郎さんと見分けが付かないのが悪いのか。悪いのか！　ってまあ、あまり広げられる話も持ってないキャラですからね…。大体初登場時にやってるし…。と、納得はしてますが、でも、今巻の出番の無さは…。
　一方の明日香のパワーが以前の煩悩を消去して生まれる心頭滅却ソウルパワーイージスから、煩悩を開放する目からビームになって格段に増してしまったのは、キャラ崩壊という言葉では言い表せない何かを感じてしまいます。最終的にそのパワーで発電とか、って礼奈さんあんた実の娘の能力で何考えてますか。礼奈さんも、回が重ねられる事に敏腕社長キャラから単なる金の亡者に…。ってもまあ、明日香のパワーは確かに無から有を生み出しているので、ある意味画期的な力ではありますが。いやでも、やっぱりそんな事考えるのはどうなのか。どうなのか…。…。明日香がいないと解決しないから不便！←折り合いをつけた