- 作者: 小波ちま
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2013/01/26
- メディア: コミック
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大体の内容。「可愛いけど悪魔じゃダメかしら?」もうちょっと内容の話をすると、ヒロイン桃名久美は姉の幸子と一緒に引越し先にある謎の洋館に。そこで、久美は悪魔と名乗るリリィにとり憑かれて…。という話です。大体ゆるい日常物をしつつ、たまにリリィ関連の案件が立ち上がってくる形で、そっち方面はなんともきな臭い。そもそも、リリィが生贄として久美を欲した理由が分からなかったり、シスターかりんが関連している組織とは? ってのも今一明らかではないし、そもそも悪魔って何? というので大変謎めいている漫画となっております。
正直申しますと、あんまり好きな漫画じゃない方という判定を今までしてましたが、通してみるとやっぱり謎は解明されないけど、長期スパンでじっくりやるよ! という雰囲気とそれとない百合っぽさというのが相まって、あら、意外と美味しいじゃない。という不遜発言が飛び出す感じになったり。特に、謎めいている部分は連載最初からなので、これ、きららミラクがあっさり終わったらどうする気だったんだろう、という老婆心すらふっと沸くんですが、ある意味それだけきららミラクにガチだったという事でもあり、待遇的にも序盤から最前衛で表紙及び巻頭カラーを任されていた事と合わせて、ミラクのエースとなるべく作られた漫画なんだろうなあ。とか思ったり。実際には今は隔月でしか載らないというので、他の漫画に水をあけられた格好なのは、ちょっと切ないですけれども。
さておき。
謎については判断する材料があんまり無いので手管的にどうしようもない状況ですが、百合として描いてないけど百合い感じの辺りは結構良い物があると思ってしまったり。久美とリリィ、久美と幸子というのが仲良くするだけで百合妄想を発露させる部分は確かにあるかと思います。正直百合男子的素養はあんまり無いので、これでKKUMMする程まで至れていない現状ですが、それでも女の子がキャッキャウフフしているというのは眼福であるのは間違いないわけでありまして、そういう方向性で今は見ていればいいのかなあ、と思ったりする次第。幸子さんが久美さんを守ろうとしてちょっとおかしくなる辺りは流石に行き過ぎとも思えましたが、色んな状況でも女の子は可愛い、である事に変わりはない、依然変わりなくッ! であると思えばそれもまた味として変換できるでしょう。それに謎の方も、おいおい解決されていくと思うので、そっちも気にしつつ、でいいんだろうなあ。そう思ったり。
キャラ的な話をすると久美さんの級友が大変可愛らしい。級友の七海ちゃんと心奈ちゃんはこの漫画だとアクセントめいているんですが、ピンポイントでコメディに移行できる貴重な枠でもあったり。基本端整な絵柄なのにたまに愉快な絵柄になる時も可愛らしい。この可愛らしさは結構重要ですよね…。←そうか?
そんなわけで、ストーリーラインをどうしてくるかが気になるけど基本女の子可愛いでいいよね、な漫画。それが『リリィ』なのです!