先に総評
来月で、湖西晶『下を向いて歩こう』が、壮絶に、終わる。と『ダークナイト』構文してしまうくらいに下向の終了がショックな私です。ご機嫌いかがでしょうか。
という謎の時候の挨拶めいたのはさておき、今月号のきららはゲスト多めの展開となりました。一時期の半分くらいゲストねえか? というある種の地獄は通過しました。
しかし、また終わる漫画もある。新しく入る漫画もある。というか来月ちょ先生が加入、それも結局偽名ではなく、というサプライズ人事もありますが、他にも確実に終わっていく漫画がある訳で、また改変期に差し掛かっているなあ、という感慨を得るものがあります。
それでも、ルッチーフ『奥さまは新妻ちゃん』が1月に3巻を、ということで4巻までいきそうなことが確定したのが中々に嬉しい出来事です。まだまだ続いていくのが、なんだかとっても、イナフじゃねえか……。と稲田徹声です。いつの間にか、新興の漫画から中堅へと足を踏み入れているんだなあ、とも。いい流れ作っていこう。
と、なんだか散漫な総評ですが、まあ地盤安定してきた、でいいんじゃないの? そうですね。案件だと思っていただけるとありがたいです。
個別チェック三連弾
- 荒井チェリー『むすんで、つないで。』
- わらびもちきなこ『しあわせ鳥見んぐ』
- バードウォッチングがメインの話、というぱっと見では地味な題材を、鳥を見るのは、楽しいんですよ! という力こそパワーちゃんで使ってきつつ、女の子たちの関係性とかもちゃんと布陣していて、きららナイズド、というものの底力を見せられた格好な漫画な鳥見です。今回はその魅力、バードウォッチングのそれと女の子のそれが大爆発しており、へえ、いいトコ(漫画)じゃないの。とボンガロテリー顔になってしまいます。特に鳥が基本ちゃんと描かれている、というので、成程好きこそものの上手なれ、と納得するばかりなのでした。
- 子野日『きゃすとおふ!』
- 前回、リリーさんが力を与える、としたら与えすぎて主従が逆転してしまった件がちゃんと続きました。続くのかよ。椿さんが百合魔人と化し、百合の花を咲かせようと明躍し始めたのです。続くのかよ。基本、メインメンバー以外にその魔の手は伸びないのが基本というか、そういうメタ世界なので、当然メインメンバーが百合っていく、というのになるのですが、それをさせじ、とする優さんを、あっさりと撃退(エロ服に)してしまい、いや待て、リリーさんそれだと立つ瀬ないな? ってなっててどうなるのかよく分からない漫画っぷりが際立ち始めました。ちゃんと収拾つくのかな、この漫画。
今月の『はなまるスキップ』枠
常軌を逸したゆるゆる&ヤバでお馴染みとなったみくるん『はなまるスキップ』専門枠を作ることにしました。『はなまるスキップ』に対して、はなまるスキッパーが専用枠で語るのは因果。
ということで、今回は学園祭回でした。劇しよう、という話はまあいいんですが、その劇が異世界転生の基礎、トラック轢殺を轢殺屋としてやっている、という複数方面にヤバイネタをぶっかましてきます。
が、これは序の口で、自分たちは轢かれる役で台詞ほぼなし。先生はそのトラック運転手役、だからメインでとにかく喋ってもらう、というつまりお前ら何もしないんじゃねえか! という発案の狂いっぷりが際立っていました。その轢殺屋部分のネタで、カラー1ページ使っているので、みくるん先生は一線越え済みだと思いました。こいつ頭がおかしいぜ。
そこまででもかなりヤバかったのですが、んなの許可出来る訳ねえだろ!(そりゃそうだ) と生徒会からダメを出され、ならフードトラックだ! 上手く列を形成して人気店めいて見えるように! とかやって上手く行きそうだったんですが、そこは生徒会が許可してねえだろ……。となってその後はグダグダになっていきます。
フードトラックは駄目になった後は、メイン三人が愚痴る愚痴る。おおよそきらら漫画のキャラクターがしていいギリギリのラインを愚痴る愚痴る。もう愚痴っている段階できららキャラの許容量越えているという気もするけど、それはともかく、最終的には生徒会長パネルがお焚き上げされるという形で終わりました。燃やすな!
ちゃんと内容に則して書いてるのに訳が分からない。やはりはなまるスキッパーに優しい世界です。(はなまるスキッパー頭おかしない?)