感想 氷川へきる 『CANDY POP NIGHTMARE』4巻

 大体の内容「うわあああー! ストーリーが進んだー!」 一応ストーリー面があるようなアトモスフィアを出しつつもストーリー進めると思ったか? バカめ! クソして寝ろ! というしゃっつらを貫き通してきたキャンポナメですが、今回、微妙にながら重大な転換点を迎えました。その後も結局クソして寝ろ! なアトモスフィアでお茶を濁しに濁すんですが、それでも変な時空で停滞していた感があったこの漫画においては大変意味のある事なのです。と言う感じで、ストーリーに変化があっただけで騒ぎ立ててしまうのが、『CANDY POP NIGHTMARE』の真髄なのです。
 さておき。
 重大な転換点、と書きましたが、それが地味に三つあるのがこの巻において「うわあああー!」となった要因です。前の巻なんて真希奈さんがひたすら受難に巡り合ってただけだというのに! その転換点について語っていきましょう。

その1 八神君復活ッッッッ!!八神君復(略)


画像に他意は有りまくります

 2巻でその存在価値を失い、3巻で帰ってくるもデブ化してしまうという悪夢を越えて、八神君は帰ってきました。基本的にあんまり役に立ってない場面が多いと言うかほぼそれですが、サポートキャラとしてちょっと役に立ってる場面もありました。今後も地味なキャラクター遣いで扱われるのか、また消失マジック食らうかは未知数ですが、たぶんなんとなくいい立ち回りをする事になるような気がします。アリスと真希奈さんだけじゃ回らないだろうしね! 今回とか居たから回った場面とかもあったし!

その2 ついに登場! メサイアの首魁!


初見からぼろぼろの首魁って珍しいよね

 3巻でもちまっと意味ありげだったメサイア、その首魁の登場と、その首魁が危惧する最悪のUNKNOWNの登場。そして、手を組まないか、と真希奈さん達に言いよる首魁。その真意とは? と言う事でなんだかまともにストーリー進んでる感じが出ている場面でありますが、その回答が大変酷く、ああこの漫画ブレブレだけどぶれないなあ、と感じ入らされました。その上で、件のUNKNOWNがアリスさんによってワンパンされてしまうのでもう無茶苦茶です。進んだと思ったら瞬間的に終わる! この漫画の強さはそういう、引く所と引かない所のバランスがおかしいとこなんだなあ、とか思いました。

その3 真希奈さん復活ッッッッ! 真希奈さん復活ッッッッ!! 真希奈さん復活ッッッッ!!!


それ以上いけない

 って画像違う! これはこれで好きな画像だけど、こっちだ!


おかえり 魔法少女

 という事で、メサイアと一戦交える事になった真希奈さん。色んな姿になりながら、ボロボロになりながらアリスの為に戦い、そしてとうとう、魔法少女として復活を遂げます。大地の魔法少女としてのその能力は重力制御というわりと噛ませ犬になり易いタイプですが、今回はお披露目なのできっちり効果抜群! 強い! 絶対に強い! という風格を見せつけてくれました。そしてメサイアも一蹴! 強い! 絶対に強い! という事で相変わらず真希奈さんのヒーローっぷりはとどまる事を知らないなあ、とかなんとか。立ち姿にヒロインというには何か違う風格あり過ぎです。
 と言う訳で、今回は本当に色々進みました。逆に言うと次の展開までまた真希奈さんが不遇を囲う可能性が高いですが、まあそれもまた真希奈さんファンには美味しいのでじっくりやっていただきたいと思います。むしろ不遇の真希奈さんが好きだしね! と歪んだ台詞を吐きつつ、この項を閉じたいと思います。