『まんがタイムきららミラク』2017年2月号 感想

今号の巻頭漫画感想

はりかも『うらら迷路帖

 合宿! ということでワクワクの皆さん。特に紺さんはワクワクし過ぎてそういうのに飢えていたのね……。となる感じであります。成長しないと先生が放逐されるという無茶なことを言われたりしながら、合宿をこなすと、皆の占いがパワーアップ! 占いがパワーアップって何だよですが、とにかくスキルが上がった! という中で、千矢さんだけがくろう占いが出来ずに困る形に。そこで、臣さんが他人の夢と連結するという夢占い、夢さぐりをしようと言い出して、それをしていくことになる訳ですが、これかなりやばい山じゃないですか? 前に泉で占いした時もヤバめだったので、かなり大丈夫なのか、とハラハラさせられて次回! 本当に、どうなるのやらですよ。次回ハリー! と声を高らかに言いたいですよ。難度高めな上に千矢さんのことだから、余計に大丈夫なのか、と思わずにはいられない訳ですよ。うわー、次回楽しみだけど怖い!

個別チェック三連撃

タチ『桜Trick

 森島さんの正体が明らかにされる、というのでどうなっていくのかと気を揉んでいましたが、揉んだ気が爆発四散するような、でも大変まっとうな展開になって流石タチ先生。ものが違う。そう感じざるを得ないものがあったのが、今回の『桜Trick』です。森島さんの正体を明かすだけで終わるとは思っていませんでしたが、それでもまさかまさか、コトネさんと雫さんが付き合っていると、愛し合っていると、そしてあの言葉を言い出すとは思いもよりません。一気にぶちかました格好で、コトネさんパパンのようにぼんやりしてしまうのも無理からぬと思って頂きたい。そして、森島さんに対しても一つきっちりとした区切りが出来て、コトネ姉との関係も微妙に、というので本当に手広くやるなあ、と思わされます。本当に、タチ先生は途方もない傑物ですな。同時代に生きれて幸せです。

キキ『ビビッド・モンスター・クロニクル』

 ギルドバトルイベント編、完結! もうじょそ天が動くだけで楽しいというじょそ天の持ってい過ぎなのどうにかならんのか。一人レベル高いからボスのレベルが、から武器忘れたとかいいだし、ジャンプだ! って言ったらレベル差があり過ぎて、となったかと思えば最後は賞金はいいよ。って去っていく。もうこの漫画のネタこいつ一人でいいんじゃないかな? という獅子奮迅っぷり。でも、レベル差があるからこそ映えるネタでもあるので、今までの積み重ねがあってのこと。そういう意味では、今までの下積みがきっちりとネタに昇華した感じでありましょう。

描く調子『広がる地図とホウキ星』

 ゼルダちゃんの寝る為に手段を選ばないところ、好きだぜ……。という冗談はさておき、案外きっちりとした座学とかじゃなく、行動させていくタイプの学校なんだなあ、と。皆少しは魔法が使える、というのでそういうのになっているのかしら。なによりも実践、という精神なんでしょうかね。でも、クエストって言われると妙にワクワクするのう。学校外の慈善事業をそれでこなす、というのおは風通しの良さそうな学校であります。

今号の巻末漫画感想

飴色みそ『カラフル・マキアート!-魔法少女は戦わない-』

 能力、能力……。能力ってなんだ? と、皆が能力を発展(大道芸的に)しているのに、自分はまだ能力が決めれてない、と迷うみのりさん。ふらふらと出歩いていてこてんとしたら、会長の家の近くだった! 会長にお持ち帰りされる(こてんってしてたからですが)みのりさん。ここに魔法少女と敵っぽいバカの深い邂逅が! そして戦慄する副会長(実際は書記)! ということで妙な緊迫感があるような、ないようなな回でありました。会長と副会長の仲は本当にいいものだなー。とかこぼしてみたり。

一応の総評

 今回はちゅー太『音無さんは破壊神!』が最終回を迎えました。こうしてみると、話の展開のバランスの良さが光る作品だったな、というくらい、きっちりと締まった終わり方でした。ある程度2巻終了だった時の構成とかあらかじめ考えていたのかな? そう感じるくらい、綺麗に話が膨れて、広がって、絞られて、締まった内容でした。逆に言うと、このスキルをもってもっと長くしたら、どういうものがみれたのだろうかと考えてもしまいます。それだけ好きな作品だったんですよ……。
 さておき。『幸腹グラフィティ』が終了のタイミングで連載が計3作終わった時はまたゲスト攻勢か、と身構えましたが、案外するっとその後釜が出てきたのが、ミラクな力を感じます。中堅どころもルーキーもしっかりとしており、しばらくは安心して見れる誌面ではないか。そう考えたと書いて、今回の〆とさせていただきます。