ネタバレ感想 浜田よしかづ 『つぐもも』21巻


つぐもも : 21 (アクションコミックス)
(画像のリンクが物理書籍のページ、文章のリンクがkindle版のページ)

大体の内容「バトル→エロ→エロ→バトル」。今回でようやっと大将戦まで行きました。それだけでも到達感がありますが、そこに至ってもごく合法的にエロ要素をぶっこむ流石の浜かづ屋のなさる御業に惚れ惚れする。それが『つぐもも』21巻なのです。
しかし、本当にやっとこさ大将戦です。まだ修行とかの話になっていないで、単行本で4巻近くかかってしまいました。とはいえ、満足度が低いかというと全くそうではない辺りがこの漫画の非凡さです。バトル展開はどっかのサイトのバトルの手本、という言葉が然り! といえる仕様。凄いことをしている、というのを複雑にし過ぎない範囲できちんと見せているのは本当に脱帽もののやり方です。リアル寄りの『喧嘩稼業』に対して異能寄りの『つぐもも』、と並び立つのではないか、とすら思うのですが卿らはどうか。
さておき。
今回は先にバトルからエロエロそしてバトル、としたように、バトルとバトルの合間にきっちりエロが含まれるという形です。バトルの方は先にすなおさんがかみがかりまで出す大盤振る舞い、というかそれ程の強敵だったので、大変見どころのある試合。会場が崩壊するレベルだったので、推して知るべしです。しかし、すそはらいの本気の試合は、ここまでのことになるのか、と驚きました。これだけ強くても、まだ母さまには届かないっぽい、というだけで母さまの強さの底の知れなさが半端なく立ち上がってくるのですが、大丈夫なのかなあ。勝てる相手なのかなあ。
さておき。
後半のバトルは斑井とかずやの一騎打ち。ここでの斑井の、隷派としての言い分も出てきます。付喪神を上手く道具として扱い、相性とか関係なく、全体を底上げすることで戦いを安定させる、という視点はそれはそれで確かに必要な視点かもしれない、と思わせつつ、でもお前相当外道なことやっているじゃねえか! とも思わせる辺りが素晴らしく。この辺、意思のある相手をどう扱うか、というちょっとした差でしかないけど、決定的なんだなあ。とも思いました。これは戦って勝つしかない、です。
で、初手は斑井の空間の音封じ、を読んでの体に音を通す、というテクニカルな攻め方を見せてくれます。そして、付喪神を一体解放、となりますが、これはちょっとかずや側が不利になりそうな雰囲気。道具として使う付喪神を一々解放していたら、いつの間にか体力が、という流れになりそうです。果たして、この試合どうなるか。
さておき。
エロ展開です。以前に出たおせっくすると霊力が回復しやすい、という話から、かみがかり後に霊力からっけつになったすなおさんにかずやがおせっくするという展開に。一応、インしたりする訳ではないんですが、快感がある程に霊力の回復にゲインがある、とか言い出してそれにかずやもおったっていた方がいいとも言いだして、インしてないから問題ないとか以前の問題になりつつありました。20巻がAmazonでエロ漫画になったというのに、本当によくやるものです。脱帽どころか脱毛のレベルです。あまりのことに毛が抜けるしかないというか。
で、このおせっくするの、霊交接と仮に名がついてしまいました。交接ってお前。ですがまあその通りだからいいんですよ。でもこれ、今後この言葉だけで何があったかわかる、みたいな使われ方になるんでしょうか。それはそれでいい気もしますが、エロを描く、裸を描くことに異常に素朴な執念を燃やす浜かづ屋に、そういう配慮は無いような気もします。じゃあ、なんで名前つけたのか、というのはやっぱりおせっくするのとは違うという事を示す為なのかしら、と。断じて単なるエロではない! ということでしょうか。永久脱毛しそうです。あとがきでも、次の巻で大会も終わり、環境も変わり、エロ出来る形も変わる。と大意で言っている浜かづ屋なので、このまま単なるエロではない! という主張を盾にエロ展開を紡いでいってほしいと思いました。一生どこへでも、ついていきます!
さておき。
もう一つのエロは響華とのもの。響華の方からやり始めたんや。というので二人の関係もだいぶ進展したなあ、と遠い目をしつつ、なんかかずやの方からの霊気インが凄いことになっている、というのでどうなるのやら。霊気をインすると普通に霊気を回復するのとは違う感じになる、と提示されましたが、これがどうなるのかはもうちょっとしないと分からないことの模様。その辺も抜かりないんやで! という浜かづ屋の恵比須顔が見えるかのようです。果たして、それがバトルの方にどう影響するのか。震えて待ちたいと思います。
とかエロについてのはなしばかりだったりしたりしたりとか。