感想 浜田よしかづ 『つぐもも』19巻


つぐもも : 19 (アクションコミックス)
(画像のリンクが物理書籍のページ、文章のリンクがkindle版のページ)

 大体の内容「バトル! バトル!」。ということで大会開始するのが、『つぐもも』19巻なのです。
 大会で、結構な人数がエントリーしていて、これ長くなるのか? と思ったら本当にサクサクと話が進みます。初手二戦がいきなり1ページで決着だけが明らかにされるので、どれだけサクサクか分かろうものです。今更新キャラの話を積み重ねる時間なんてねえんだよ! とでも言わんばかりのサクサク具合。でも、それだけではなく、勝てるはずなのに何故か相手強い! という謎が仕込まれており、それの解明もあり、話がするスルスル進むながらも内容が薄い訳ではない、というので全くよくやりおるわあ! と言えましょう。
 とはいえ、因縁バトルな所はきっちりとしております。田鎖兄妹のバトルがそれです。いつも守ってくれた兄を、越えるという内容でありましたが、それがどれだけのものであるか、というのをきっちりと積み立てていたからこその、越えるシーンの素晴らしさ。ちゃんと守ってくれた感謝を込めて、というのも良いものです。皆これをやる訳にはいかなかった、というのも分かりますが、出来ない訳やないんやで! という浜かづ屋のドヤ顔が見えるようです。
 さておき。
 隷付喪神派が何故か妙な強さである、というのに対する解答は、迷い家付喪神を強引に使役しているということでした。まさしく外道の仕業であり、しかし付喪神を道具として見る隷付喪神派らしい仕業でもあります。この事実に対するかずやの思い、というか感情というのは見せてくれませんが、響華が見た表情からすると、相当の怒りがあるのだろうなあ、というのが分かります。これがどう積み重なるか、という雰囲気ですが、たぶん最後はかなりスカッとしそうです。やっちまってほしいですね。
 さておき。
 今回はあとがきでエロ少なめという言葉が出るくらいにエロは少なめだと、いつから錯覚していた? というくらいには、きっちり裸がありました。あれですか、半脱ぎではエロではないのですか。それは気持ちわかりますが、でもそこはきっちりと換算してないと、この先大変ですよ? と老婆心が発露します。それくらい、ちゃんとエロかったのであり、ちゃんと裸でした。でも、まだ足りないのか、浜かづ屋。流石というべきなのか、ほんまに……というべきなのか。
 今回一番の裸はやはり田鎖さんとのもうちょっとで本番のとこでしょう。マッサージといいながらどんどんエスカレートするそれを見て、ああ……やっちまうのか……。という謎の気持ちになりました。これやってエロが足りない、ってなあ。このままやとエロ本になってしまいますよ!
 とかなんとか。