ネタバレ?感想 浜田よしかづ『つぐもも』31巻

つぐもも : 31 (アクションコミックス)
つぐもも : 31 (アクションコミックス)

 大体の内容「かずや……、かずや?」。ということで、かずやが一皮むけた(直喩)巻が『つぐもも』31巻なのです。
 今回はエロ巻でした。30巻の段階ではあまりエロが入れ込めなかった、ということの浜かづ屋のフラストレーションがガッチガチになっていた模様です。いや、ちゃんといいシーン、切ないシーンやかっこいい場面も沢山あったんです。しかし、その印象を全てエロが持って行ってしまったのです。どれだけエロ巻だったか、それだけで分かっていただきたい。
 とはいえ、味わい深いところは多いです。かずやが、成長した姿をあの人に見せられた、そしてわくわくする! とある意味最大級の賛辞を得た、というのが私としては大変良いシーンとして胸に刻みました。その後の悲しい別れもあり、『つぐもも』全体でみても未曾有の名シーンが連発されたのです。これだけでこの巻の記憶が終わっても良かったんですが、そうは問屋がいかんざき。バトル終わったからエロ入れられるわよー! とばかりにエロが炸裂します。
 少し前から今回の件の黒幕として動いていた神様が、色々あって元の神格を取り戻して、で、迷い家の件などはその神様が原因であり、更にそれがゆえにかずやが今の状況になった、という話がされます。そこでかずやがいいこと言ってたりするんですけども、その後のエロの印象が強すぎます。
 そうです、神様の話は結局エロへの布石だったのです。
 もう、この神様とはここでお別れする。つまりエロるには今しかない! ということで風呂に沈める(婉曲表現)ことになります。そこで行われる、はいってませんの乱舞。どう考えてもこれ絶対入ってるよね。というみうらじゅん台詞が出るのもしょうがないくらいです。というかなんで付喪神含め全員が風呂場にいるんですかね……。いらんやろその数。と思いましたが、裸を最大限描きたいという切迫した気持ちだったんだろうなあ、という理解は、この巻まで付き合ってきた漫画なので当然出来ます。いやな以心伝心です。
 さておき。
 その後の桐葉さんとかずやのピロートークで、かずやの成長を感じた桐葉さんが、色々あって結局襲うという展開になります。この展開もここ以外では出来ないのが分かるので、やればええんやで……。と言う謎の関西弁おじさん仕草をしてしまいました。そして始めるはいってません。もうこれ絶対入ってるよね。でもはいってませんなのです。はいっていませんなのです!
 さておき。
 話としては、時間がかなりギリギリになりました。くくり姫のいた地区は時間の流れが急速だったのです。これどうやって戻るんだよ! というので話が急速に動きます。早く帰られる手段があるよ! というのでそれで一気に帰る形になるのです。帰り道が一気に短縮された! でも時間はギリギリ! というのでダイナミズムです。ついでに、糸信さんが帰ってこないから見捨てられた……。というのでうらぶれたところに変なエロも入れることが出来る! というのでおしょうすいをぷしゃーしたりします。引きでやっているので、それがおしょうすいであるかは分かりませんが、いやそれ以外ないやろ……。他はもっとやばいやろ……。
 さておき。
 黄泉の国編もそろそろエンドフェイズ。なんだけど、浜かづ屋が次のエロに思いをはせているので、次の展開が読めません。かえったらいろいろえろができるぞ!(意訳)じゃないんよ。ちゃんとこの話終わるんですか!? 今回で今のあの方がどういうものか、というのも決着ついたし、今後色々とやっていかんといけんのだけど、果たしてどうなるのか。ラスボスとの決戦の時間が結構あったけど、その辺どうなっているのか。とりあえず、次の巻でもエロをするのは間違いない、ということだけしか寄る辺がない。でも、そういうふわふわしたの、嫌いじゃないわ!
 とかなんとか。