今回のまんがタイムきららキャラット三作取り上げ(2018年8月号)

承前

まんがタイムきららキャラットから三作を取り上げて、それぞれについて感想を書くという試みです。多くも少なくもなく、三つ抜き出すのもまた一興。
選ぶのは好きな作品。その定点観測としたい所ですが、それでもほぼ自分の趣味が全開になってしまうでしょう。これ、と言う作品のが最終的に出来る場合も考えられますが、それならそれでいいかなあ、程度のゆるい縛りで行こうかと思います。
それではいってみましょう。

蒼樹うめひだまりスケッチ

近くに美味い回転寿司店が! いこうぜ! という回。ちょっと前までヒロさんがいた影響か、案外外食回というのが無いのが『ひだまりスケッチ』。なので今になって外食回を出してくる、というのにまだまだ出来ることくらい、ある……。とキバヤシ諦念に見えて実は手管の多さを見せる回だったかと思います。最近進路の話とかでちょっとバカ話少なかったので、余計に新鮮でした。
しかし、今回の注目はやはり一本目のどうでもいい話の辣腕ぶり。宮ちゃんが回転寿司なら貯金を解禁せざるを得ない。と豚さん貯金箱を破壊! と思ったらソフトビニール製だから割れない! ってお前だったらなんで投げた!? という勢いだけのとこの勢いだけ具合がちょっと久しく見てなかった、うめてんてーのギャグ力を見た思いです。最近は基本丁寧だったので、この雑な感じが堪らなく良かったのです。ブルータス、お前もか―! と同じタイプのスタンドですね。こういうの、大好物なのでもっと来てくれなさい。

伊藤いづも『まちカドまぞく』

ウガルルを受肉しようぜ! 回。今までの出会いや行動が見事に噛み合う様が凄まじく、そりゃ小倉さんも付きまとって正解ッ! ってなるわ。あそこまでの天運というか、していたことがきっちりとこのウガルル受肉という行動に噛み合うというのは、本当に面白い。都合良過ぎるだろお前ら! という気もするんですが、その都合の良さも含めて面白いと小倉さんは言っているのだろうなあ、と。そこまで都合よくいくあんたらすげえよ! と言ったところです。
しかし、みかんさんも今まで困らせられたというのに、ウガルルをきっちり受け入れて、すること見つけるまで面倒見る、とか言い出して本当にいい子や……。ってなります。あれだけ困らせられていたというのに、それをどうせ今まで面倒見てたようなものなんだから、って本当に。いい子、過ぎる……。尊い……。
さておき、最後の桃さんの、シャミ子の行動が姉に似てきた、というで和んでたのが色んな意味を持っているなあ、と。コアがシャミ子さんと同化しているからかな、というのと、そういう行動が好きだったな、というの辺りが含有されているように感じて、もう。こっちもちらっとだけなのにこの尊さ……。やっぱりすげえよミカは!←ミカ?

大沖はるみねーしょん

ロボットとかAIとか、増えてきたよねという話。はるみさんの惑星ではロボットはそんなに発展してないんだろうか、と思ってみたり。基本宇宙も飛べる以外は地球と同じくらいの科学力なのかしら。その辺指摘されてなかったなあ、と。気にしても仕方ない漫画であると言えばそうなんですが、でも気になる。
そして〆の「生きる」。深い。深すぎる。