今回のまんがタイムきららキャラット三作取り上げ(2019年2月号)

まんがタイムきららキャラット 2019年 02 月号 [雑誌]

承前

まんがタイムきららキャラットから三作を取り上げて、それぞれについて感想を書くという試みです。三作くらいの方が選びやすいし締まりやすいですね、ハイ。カカッとカカッと。
 選ぶのは好きな作品。とはいえ、号によって振れ幅がありますので、最大のゲインがあるやつ優先です。その方が楽だしね! 楽はしたい。

 それではいってみましょう。

険持ちよRPG不動産』

 帰省ラッシュ! ということで琴音さんが実家へと帰った日の話。ファーちゃんも一緒に帰ったら、双子の妹、鼓ちゃんと響ちゃんがファーちゃんに対してしっとのほのおがめらめらとー! という流れから、色々あって打ち解ける話でもあります。そう言うファーちゃんが受け入れられる、という軸がありつつも、最近出たミノタウロスが、という話もきっちり盛り込んで、そこにファーちゃんがモンスターの言葉が分かる、という能が絡んで、その顛末もきっちり形が成っている、という抜群に上手い回でした。要素に隙が無い!

 個人的な話をすると、鼓ちゃんと響ちゃんのちっぱいのフロント部門ががら空きだぜ! な服のデザインで悶々としました。いや、この漫画女の子が妙にエロいコスを着ている場面が、ラウラさんとか多いので、その延長線上なのは理解出来るんですが、でもやっぱりあのデザインはエロ過ぎないか……? まだ若い子だから出来るって気もするけど、でも若いだけに変なやつに……。とウスイ=ホン案件を妄想してもう駄目。ごめんなさい!

浜弓場双『おちこぼれフルーツタルト』

 新曲の作曲を、ホホさんのあてが! という回。ホホさん周りは基本ダメ人間しかいないという事実が更に強固になる回でもありました。作曲家の人が、ホホさんに惚の字、はいい。女と女だけどいい。むしろこの漫画で男の方が出てこないから当然といえるからいい。でも、ちょっと昔の行動ヤバない? 何故大学時代にエジプトで朝チュンだったのか。行動力という言葉では成り立たないレベルのおかしさです。というか、エジプトの朝チュンタイムはたぶん体に悪いと思います。風邪ひくぞ!

 さておき、今回の見どころは、フルーツタルトの新曲三つが、全て変態的という言葉で説明されたところですね。笑いました。そこにある圧倒的事実に。確かに、変態なんだよな、この子たち……。ってなります。そりゃ後輩ちゃんが性癖! とか言い出しますよ。でも、そうなんだから! というどうしようもなさが、フルーツタルトの良さですからね……。本当にどうしようもない……。

伊藤いづも『まちカドまぞく』

 蛇神様に見初められちゃったシャミ子。どうする!? という段で、ご先祖が体を張って、そして……という回でした。話の緩急がしっかりしていて、だからこそご先祖の体を張った行動、その力をご先祖が受ける、というのが浮き上がって見えてくるのですが、それがあれ? という方向、蛇神は龍の子供という視点があるので、その力を盛ったら当然そう簡単には朽ちないよ。という形になったのが中々驚愕。でも、ちゃんとボケ要素みたいに、ゴミを毎日9キロほど拾わないと燃されるのと、月一でお神酒持って行かないとやっぱり燃されるのが加わって、ご先祖の一生はゴミ拾いに費やされるのか……。という案件になっていました。9キロは地味にきつい。でも、ここでご先祖の体が手に入ったのは何かしら意味があるんだろうなあ。ウガルルが受肉したのと同じように。かなりギャグチックに展開されているけど、そこがすぱーんと決まるからなあ、この漫画。