鴻巣覚 『がんくつ荘の不夜城さん』2巻

がんくつ荘の不夜城さん (2) (まんがタイムKRコミックス)

がんくつ荘の不夜城さん 2巻 (まんがタイムKRコミックス)

一巻の感想:感想 鴻巣覚 『がんくつ荘の不夜城さん』1巻 - オタわむれ 日々是戯言也blog

 大体の内容「白仙さんのクソレズ度が、ライバルの登場で鰻登り!」。でも、自分より押しが強い人には弱い。攻めは激強、守りは激弱。萌え。という某ネコアルク台詞がするっとインサートされる感のある巻が、『がんくつ荘の不夜城さん』2巻なのです。

 主人公である不夜城さん(表紙の眼鏡巨乳)への行動からして、白仙さん(表紙のメカクレの子)にはクソレズの素質がある。そう私は提唱してきました。嘘です。今この瞬間に思い付いただけです。しかし、実際の所白仙さんはクソレズになれる可能性は高いです。とりあえず、押し出しが強いのと、無意識な部分はあるとはいえ篭絡の手管が上手い辺りが、クソレズとして大成する可能性を見せます。まだ押しに弱いですが、そこは向こうから手を出させる手管として立ち上がっても来るので、弱点ではありません。むしろ優れた欠点です。それゆえにその欠けに埋めたいと思わせる。そう言う類です。

 後、嫉妬心が強い点も大器を感じさせます。不夜城さんの前のアシであり、今は売れっ子のジェーニャちゃんや不夜城さんの同級生である学校の先生など、不夜城さんの昔を知る人を見ると軒並み塩対応する辺りが、大変面倒臭い。この面倒臭さで束縛するというテクニックを覚えたら化けますよ、彼女。

 というどうでもいい話はさておき。

 お話というか流れはいつも通りなので、特にこれ! というのはありません。不夜城さんワキヤッター! とかありますけど。白仙さんワキヤッター! もありますけど。がおかさんの妹、めざめさん腹筋ヤッター! もありますよ? というかめざめさん、あれだけ胸が豊満であった。なのにきっちり腹筋割れてる、とかどんだけおっぱい凄いねんお前! という案件です。胸から痩せるなんて嘘やったんや! ぼ、僕をだましたなー!!

 更にどうでもいい話はさておき。

 この漫画、きらら界隈で使われる用語である所の2巻乙、2巻で終了の意、を回避したのが大変喜ばしい。これに貢献しているのは、やはりきららベースでしょう。きららベースでの連載と、きらら誌連載とを合わせることで、2巻乙を回避した、という判断が出来ます。ウェブと誌面で上手く相乗効果が得られた、という面と、掲載枚数が単純に増えたからすぐ2巻が出た、という面があるかと思います。ある意味では、ブーストかけた格好なので、3巻で乙る可能性もありますが、どちらも旺盛に描かれているので、まだまだいけるのでは、とか思ってしまいます。そうすればきららベースの位置づけも、また変わってくるのかな? とか思いつつ、この項を閉じたいと思います。