感想 OYSTER 『新妻のいろはさん』2巻


新婚のいろはさん(2) (アクションコミックス)
(画像のリンクが物理書籍のページ、文章のリンクがkindle版のページ)

大体の内容「シャキッと甘い、新婚生活」。この漫画、新婚という部分がなくなったらどうなるんだろう。というどうでもいいことを考えてしまいますが、そうなればそうなったで中年のいろはさんとかに、う、うわー!←どうした
という事で、『新婚のいろはさん』も2巻目となりました。相変わらず甘々新婚生活のいろはさんと始さんのお二人ですが、特に波乱要素もなく、甘々な新婚生活を送られています(重複)。
なので、感想としては仲良きことは美しきかな、しかないというか、それ以外になったらそれはそれで問題ではないかと思うんですよ。この安定した甘々こそ、この漫画の良さでありますから。そこにオイ先生流のボケ具合が絡み合って渾然一体となり、不思議な読後空間を醸し出しているのであります。つまり端的に言うと感想難しくないですかねえ! であります。
そんな中で感想をつつと書くと、やっぱり甘々っていいものですね。しか出てこない訳ですよ。再びかー! ですよ。でも。いろはさんと始さんの関係性の良好さは、本当に堪らなくよいのです。お互いを好き合っている、というのがここまで読む人の心に良薬となりえるというのが、如実に感じられます。今回では夕闇の海に行く回が特に好きでして、お互いがお互いの為にしてあげる、というのが大変響きます。ああ、こういう人と人の睦みあいっていいなあ、と。
さておき。
基本的にギャグキャラなのがオイ先生なので、この漫画もギャグチックな場面は多いです。特に始さんこと軒並ライジ先生のネタの攻めっぷりが大変良いです。作内マンガネタの話で恐縮ですが!
でも、そのネタの攻めっぷりというのは特段に異常性すらあるものです。そうめん回での4編は、どれもオイ先生テイストとしてしっかりと攻めたものですが、特に永久流しそうめんネタはまさしくオイ先生のネタ! というやつで、そりゃこれだけ攻めたら読者選びまくるわ! と妙な納得も。好きな人は大好きタイプですよ。
ですが、この巻でその攻めっぷりに変化が生まれます。今まで余分を削ぎ落してネタの純度を上げていた軒並ライジ作品に、可愛いの様相が組み込まれたのです。今まで始さんの漫画よくわからん、だったいろはさんでもよく分かる、色んな無駄をきっちりいれたそれは、成程結婚したからこそのなんだなあ、というものでありました。無駄は無駄じゃないんだ、という始さんの言は、だからこそ響くものがありました。そうだよなあ、無駄は無駄じゃないんだよなあ。オイ先生自体に、その納得があるんだろうなあ。
などと、考えてしまいつつ、この項を閉じたいと思います。