感想 『IX(ノウェム)』古橋秀行

  • 松竜電撃文庫:217p:530円>
  • “んで、えー、今回は『武侠』小説っぽい感じで。”(216p)

古橋さん電撃約二年ぶりの一作。 技の成り立ちを無駄に解説するのがこのタイプの基本なんでしょうね。
この巻だけでは“サイバー武侠”には負けてますね。 あれがかなり反則臭いからかもしれませんが。 “サイバー”だもんね。
結局の所、話しが前提の叩きだしのみで、技と戦闘描写にほとんどを取られてたんですが、それでもおもろいのはさすがですね。 技解説の時のあの独特のノリは、“金庸節”ってやつなんでしょうか。 “サイバー武侠”の方にもこれとおんなじ具合のがあったですし。 いずれあっちもノベライズするでしょうし、そのときどうなるか楽しみですね。