感想 成田良悟 『バッカーノ! 1934 完結編 Peter Pan In Chains』

 内容を要約すると「シカゴ超局地的大騒乱」。
 最初未遂しますが。しかもそれがわりと重要ですが。
 というわけで長丁場だった「1934」も完結です。今回もウェェェェイ! なネタがたくさんあり、ネタバレ全開で語りたい猟奇的な気持ちに駆られますが落ち着けわし。
 前回のレイル受難変から一転、はしてないかなじゃあ派生して、まさかのシャム重視な話。事件に積極的にかかわり始めるシャム。その目的は、それはまあ読んでのお楽しみなわけですが、さて、あれで満足いったのか? というのは気になる所です。どうなんだろうなぁ。
 他にはフィーロの目立たなさについて。1934のメインかと思われて、場面場面では目立つ部分はあるにしても、よくよく考えるとほとんどムショ暮らしだった辺り、目立てない星の下かなにかにいるんじゃねえのか? と思えてなりませんでした。いきなり急激に目立っても、それはそれで違和感を感じるんだろうなぁ。
 最後に気になる事を一つ。ラッドは結局どうやって鎖といたんだっけ?