感想 支倉凍砂 『狼と香辛料 5』

狼と香辛料〈5〉 (電撃文庫)

狼と香辛料〈5〉 (電撃文庫)

 内容を要約すると「ロレンスの女難はガチ」
 いや、むしろいいのかなぁ。商売に女性が絡むと運勢がガラッと変わるというか。傾くというか。
 そんなわけで大金と店舗の権利の為にホロを質入することになるロレンスでしたが、これがうまくいくはずないわけで、てんやわんやになる、というある意味いつものコースにご案内されます。頑張れロレンス。
 それ以外はほとんど傍目にはいちゃつき以外のなにものでもないやりとりが続きますが、最後の方でどーん! と落ちてくるので油断禁物。そのどーん! の後もいちゃいちゃですが。でも哀しさの付き纏ういちゃいちゃ。なかなか新ジャンルです。
 しかし、明確に終わりに向かい始めたのは印象的です。しかも、ある方向を予感させる進み方。ちゃんと終わらせようという意思が存分に感じられて、いままでより一層好感度アップ。それにしてもこれは、終わりが気になる。どうなるんだろう。早く続き出ないかなぁ。来月かぁ。