共感する味覚って不思議である。

 味って不思議である。同じ食べ物を食べて、うまいという感覚を共有できることが不思議である。違った感じを受ける事だってあってもよさそうなのに、上手いものを上手い上手いと感じあう事が多々ある。
 で、唐突に話は変わって前々から気になっていたことを思い出す。“文学少女”の事である。繰り返しになるけれど前々から気になっていた。遠子先輩はお話を食べちゃう代わりのように、通常の食べ物を食べても味がしない、と頻繁に書かれているのだけれど、それだとおかしいと思う点があるのだ。
 それは遠子先輩が食べたお話の味を、既存の食べ物の味で表現する事だ。これはちょっとおかしい。なぜなら先に書いたように、遠子先輩は既存の食べ物の味を知らないはずなのだ。なのに、何故それらの味で物語を表現するのか? ここに“文学少女”最大の謎が隠されている気がするのは私だけでいい。これは最終巻に色々種明かしされるんだろうか。期待したい。
 さておき。
 65スレみて時間が飛んだ! そのついでに色々考察してみたりもしたが、いまいちものにならず。これは素直に天決下巻待ちだなあ。また待ちか……。