感想 成田良悟 『デュラララ!!×6』

デュラララ!!×6 (電撃文庫)

　内容を要約すると「帝人、覚醒！（悪い方に）」あるいは「ヴァローナの噛ませ犬ロード第二章」。帝人の覚醒も十分なトピックですよ。なんだかかなり危険な方向に成長し始めて、「デュラララ!!」が俄然楽しい、というより作品の持つ暗中模索力が高まってまいりました。つか、どこ行くの……。成田良悟作品って、わりと長期的な部分での完結が無い、というよりはむしろ避けている部分がある（勝手な印象論）ので、一体どういうことをしでかしてくれるのか、がまだ未知数なんだよなー。*1ある種の区切り的な部分が見せてくれてない、とでも言うべきか。それだけに、帝人がどうなってしまうのかが非常に非情に楽しみでもあるわけですが。つか、次回どうなるんだよこれ。あいつがー、だし。と思ったら短編集ノリらしいので、まあ、それはそれで！　ラブラブバカップルとか見れるんですね、わかります。
　そんなことより、ヴァローナですよヴァローナ。凄い噛ませ犬ロードを銀河烈風バクシンガーしてくれましたねっ。最終的に「デュラ5」から4連続噛ませ……。なんなんだ、あんた？　とレミー語で挑発したくなること請け合いの、レジェンド所謂伝説的噛ませ犬でした。歴史には残らないけど、私の脳のしわには刻まれたよ、貴方の名前は……。それだけでもアレなのにその上、ヴァローナは雰囲気的に次に出れそうにも無いので*2もうホント、出る作品を間違えたとしか言い様が無い。ヒャッハー！　これだから成田良悟は止められねー！
　さらに全くどうでもいい事をいうと、園原エロかったね。そして狩沢GJだったね。というかイラスト面では今回は園原優遇でした。やっぱり女の子のイラストはこうでなくてはっ。
　とかなんとか。

追記。ヴァローナだった……。修正修正。

*1:その辺の完結のたとえとして、浅井ラボ「TOY JOY POP」の女子高生組の正しい狂いの仕方辺りが上げられますが、余談であります

*2:そう見せて出してくるのが成田良悟の真骨頂ですが、それでもヴァローナがいたら静雄と杏理がかなり危険なので、ちょっと普通の流れでは無さそう。まあ成田良悟作品が普通の流れをするか、といわれるとムフフ