感想 kodomo兎 『ねこにゆーり 2』

ねこにゆーり (2) (まんがタイムKRコミックス)

ねこにゆーり (2) (まんがタイムKRコミックス)

 大体の内容。「一緒にいたいんだ!」。綺麗に終わった、というべき終わり方でありました。テーマ的な、言っておきたい、描いておきたい辺りはきっちりと、という印象。でも、もうちょっと長く見ていたかったですよ。あっちゃんとゆーりが、どう進展していくか、とか、あさひさんマジ不憫がどんだけ続くのかとかとか。でも、綺麗に終わっちゃいましたからね。語られすぎるのも野暮ってものかもしれません。そういう事は自分の頭の中ですることにしましょう。うへ、うへへへ。←色々台無し
 さておき。
 全体的にゆるりと見れる、特に二巻前半はきらら系だなぁ、って言いたくなる典型的な萌え4コマ漫画の意匠でしたが、文化祭辺りは一回した辺りの裏面、B面側をきっちり描いていて、表面の最後の言葉に多重に意味を含ませてた辺りとか、テクニカルながら綺麗に見せていたのではないかと思います。キャラがある程度の数いるのだから、出来るだけ出過ぎないようにした方が見やすいっていうことでしょうか。話が進んでない、と見ることも出来ますが、個人的には大変楽しいテクニカルさでした。
 さておき。
 終盤前まではいいんちょの恋愛とかセラのグレイさん接近遭遇とか細かいネタをしつつ、終わり三つ前で最後に向けて折りたたむ動きを見せてくれますが、最初ゆーりさんが学校に、って話が出た時は欝エンドかよ! とか思って慄然としてしまってました。もち、そんなことは特に無かったので大安心でしたが、そうなる可能性というのはやはり考慮してしまいましたよ。そしてそっち行かなかったので個人的大信頼が発生。kodomo兎せんせ、いい人やわぁ。で、ちゃんと終わりに向けてきっちりとネタを消化して、話すことも消化して、最後はまだ続いていくんだ、っていう閉じ方。もうちょっと、閉じないでいて欲しかった、続けて見ていたかった、と上で書いたのと似た様な事を、何度でも思ってしまいうのでありました。