今月のまんがタイムきららチェックポイント(2014年12月号)

先に総評

 今月号の目玉。それは長らく表紙と言う王座に君臨していた三上小又ゆゆ式』から、津留崎優『箱入りドロップス』がそれを奪い去った記念すべき号! 更に巻頭カラーも! 注目倍点! と言う事で、連載初期から好き好きしていた漫画が、色々あっただろうにしても、重要なタームですよこいつはぁ! と高らかに歌い上げてみます。表紙はたまに異識『あっちこっち』もありましたが、ここ一年は『ゆゆ式』優勢でしたヨネ。←突如思い出した
 とはいえ、内容面というか連載陣ではきゆづきさとこ棺担ぎのクロ』と異識『あっちこっち』という看板の欠如があり、そこをゲスト+湖西晶『〆切ごはん』二話収録で埋めるという展開。『〆切ごはん』は二話掲載だから、やるんだろぉ! なネタをきっちりこなしてくる辺りが湖西せんせ流石に流石過ぎて流石です。月を跨いだら忘れられそうな、だからこそ一月ニ話掲載という自体を活用するネタ。流石を超越して流石です。地味にきらら無印を買っている理由の三割くらいが最近の『〆切ごはん』の面白さですよ、こちとら。
 というどうでもいい情報はさておき。
 今回は最終回と新連載が一つずつ。新連載はゲスト上がりのおしおしお『神様とクインテット』。美大のお話、と言う事でこれできらら誌において美術系の学校の漫画がどんどん集まる形となっております。美大なので、他の漫画よりは先のお話ではありますが、それでもこう見ると美術系の学校ネタは鉄板というか、やっぱり皆一回やってる感があります。その中において美大と言う事で大学生なのにかなりアホい子らの漫画、という感じがこの漫画にある感覚。一番年齢的に上なのに!
 さておき。
 最終回はフライ『はなまるスパイラル』。以前にオカモト『帰宅るまでが学校です!』がいきなり終了して新連載になったのと同じパターンのようで、来月号予告に新連載告知が。無印におけるこの辺の見切りというのは一体どういうことなのかさっぱりですが、実際話広げるの難しそうだったので、潮目として見ればこの辺りなのかなあ、とも。この漫画の終わり方はなんとも不思議な感じで、切なく、でも暖かい手触り。もっと続いていたら、どうだったろう、とか思いますが、これは詮無き事ですね。

個別チェック三連弾

  • 津留崎優『箱入りドロップス』
    • 初雪! と言う事でテンションが浮かれ上がってた雫さんですが、陽一がいない間に鈴音さんと遭遇して雪だるまを作ってた、まではいいんですが、その後で鈴音さんがあなたと私とでは陽一さんに対する好きの度合い全然違いますから! あなたこれくらいでしょ、私これくらいですから! というのを謎のテンションでやった、その後に気づく帰ってきた陽一の存在。いるー! で大脱走する鈴音さんと、それに対してジューって雪で熱を取る陽一がお互い駄目な感じ。まあ、予期せぬ出来事だからなあ。これで陽一と雫さんの仲がどうなっていくか。見所や!
  • 荒井チェリー三者三葉
    • ゾンビメイク葉子様! というのが基本として置いて、学園祭をきっちりこなしてる回。終始モザイクが入るという葉子様のゾンビメイクは園部さんが、というのを聞いてなるほどなー。とロ並感が口走らされました。全然職種違う事でもきっちり出来る園部さんはマジ何もんなんでしょうか。毎度何者なんだろうとは思うけど、今回は特に。あ、モザイクでする事でグロを描かずにするテクはタツジン! ですヨネ。配慮と簡略化の同時攻撃ですよ。
  • シュガー『さつきコンプレックス』
    • お菓子くれないといたずらしちゃうぞ! というのでむしろされたいけど相手は男だけどされたい。どうしたらいいんだろう。というか、おとんはあの姿を嫁さんに見せてあげるべき。何故息子に見せる。嫁さんに見せたら嫁さんが唸りを上げて襲いかかって下の子が出来る事が確定的に明らかなのに。というか、むしろ息子はそれ見せられてどうしろと。というか何吸ったんだおとん。何を、吸ったんだ! というかこれコーちゃんさん後で母にぬっころされるだけなのでは。

今月のワンワード

好きだ! 付き合ってくれ妙蓮寺!

  • 言った、武蔵小杉が、言ったー!? そして妙蓮寺さんも承諾したー!? という大波乱。お前らがそんな鞘の納まり方してどうするんだ! 大咲と菊名さんのが、と思ったらそっちはなし崩し的に次回以降に。なん……だと……。というかこのままいくと次回に菊名さんが爆発して大変な事になりそうな雰囲気。最悪6角関係とかになってしまう! どうなる、『チェリーブロッサム!』!