感想 塩野干支郎次 『ブロッケンブラッド 6』

ブロッケンブラッド 6 (ヤングキングコミックス)

ブロッケンブラッド 6 (ヤングキングコミックス)

 大体の内容。「これが魔法少女少年物だった事が大体忘れられてきた」。今回健一君達の変身一回だけ、且つ赤頭巾ちゃんアレンジというか赤頭巾ちゃんほぼそのものだったせいで、元のメインコスチュームがどんなだったかいい感じに忘却の彼方です。というか現連載中もほとんど変身しなくなてるから、余計に忘れてしまっておりますです。最新のは十将軍回という亜空の展開だしなあ……。でも、それ以上に礼奈さんが最初男装の麗人だった事はもっと忘れられてると思います! あれはちょっとけばかったね…。今の出来る女社長の雰囲気のが似あってるからいいけど、あれはねえ……。
 さておき。
 見所はいつも通りの健一きゅん可愛いよハァハァと適度にぱっぱらぱーな敵役の電波な存在感ですが、ハァハァ部分は今回は少量。まあ、元からフレーバーチックな所があるのがハァハァ部分ではありますし、そこあんまりしすぎると話出来上がらないようにも感じてはいるので、少量でいいです。今回はしんなりがいい具合にかわエロいかったのでそれで大体チャラ。あれは明日香の心頭滅却すら超える威力だからなー。
 変態さん達は帯でも書かれてる通り、笑えないの領域に行かない絶妙なぱっぱらぱー具合でありますが、そのぱっぱらぱーが頼りにするブロッケンの血族の力はいい加減あちこちで火種作りすぎじゃね? これだけ出てると秘密の力じゃなくなってね? と思ったり。ブロッケンの血族って便利ワードを使いすぎた感が満載ですが、6巻目まで付き合ってる身からするともうそれは今更だったりもします。これだけやってて知る人ぞ知るで収まってるのはなにか裏に凄まじい権力の臭いすら感じる事も無理やりに強弁すれば可能ですが、まあ無理です。でも、この漫画の行く先、最終的にそういう方向に行かないとどうしようもなくなるんじゃ……。