感想 木々津克久 『フランケン・ふらん 7』

フランケン・ふらん 7 (チャンピオンREDコミックス)

フランケン・ふらん 7 (チャンピオンREDコミックス)

 大体の内容。「最後の話ちょっとー!?」 まさかこんなのスタートするとは一体誰が予想したでしょうか。というレベルでいきなりの展開になった最後の話はまあ、置いておきましょう。やりたかったのねー、というのと、いずれ出るんですよねー、という感想がふわっと沸きました。でも。出なくてもなんか行けそうなのが凄いというか、こんな所で変な才能開花させなくても…。でも、出ないと題名詐欺だし、いつか出るのかなあ。出たら一気に話がふらん色にシフトしちゃうけど。そうなると、やや興ざめかもしれぬ。
 さておき。
 今回も、ふらんがあれやこれやを解決になってるのか不明な感じで解決?していく話というのがこの漫画の王道としてありますが、この巻ではそれ以外の話もちらほらと。一つがガブリールが先生の話、もう一つがセンチネル話となっております。
 ガブリール先生話は流石のこの漫画、この木々津漫画らしさが爆裂しており、全体的に一般生活においては無敵すぎるガブリールが、一般的生活の一部である学校の先生に、というあまりにありえないはずの絵面なんですが、しかしその歯に衣着せぬどころかオブラート包めよ!的反応をしてしまう発言でなんのかんので成立してしまうという、なかなか見所のある話となっております。金持ち学校だから、というには内部腐り方があれですが、それが逆にガブリールと相性が良かったが故の、奇跡的な話なのかもしれません。というか、この先生にならないかって話をなんで天使博士はガブリールに振ったんだろうか。ガブリールの素性を知ってるんだから、それを踏まえれば流石に他の人選もあったと思うんだけど、でもガブリールに。ガブリールが天使博士の言う事は大体聞くのと同じ位、結構な謎です。
 もう一つのふらんちょい役回であるセンチネル話は一言で言いますと、『名台詞腐らせやがって!』。オマージュとしては正しい台詞選択ですが、言うタイミングと内容が最悪で、この為に木々津先生が濃いライダーファンに恨みを買わないか、と不安視してしまうレベル。最初、その台詞だと気付かずに通り過ぎて、二度目読んだ時に気付いた私は爆笑でしたが。しかも、その後の絵が妙に綺麗だから更に爆笑を誘います。木々津先生はマジパないわぁ。このパなさが、最後のあれの発展にどう寄与するのかが楽しみです。