今回のまんがタイムきららキャラット三作取り上げ(2012年12月号)

承前

 まんがタイムきららキャラットから三作を取り上げて、それぞれについて感想を書くという試みです。たまに数が増えたり減ったりする予定ですが、まあそれはそれという事で。
 選ぶのはある程度の方針として、前、中、後と衛の定点観測としたい所ですが、それでもほぼ自分の趣味が全開になってしまうでしょう。これ、と言う作品のが最終的に出来る場合も考えられますが、それならそれでいいかなあ、程度のゆるい縛りで行こうかと思います。
 それではいってみましょう。

黒田bbAチャンネル

 ほぼスピンアウトキャラだった、ユー子の妹、けぃちゃん本格的に登場! 強い!絶対に(キャラが)強い!な基本4人娘にどこまで食い込めるかが今回の焦点でしたが、真面目っ子とお姉ちゃん子が面子にいなかったのが奏功して、十分な印象を残してくれたように思います。そして、それによってユー子のお姉ちゃんぶりもクローズアップ! 仲睦まじい関係であるのが明らかにされ、ああもうけぃちゃん可愛いなあ! という見事なキャラ登場回でありました。ぶっちゃけ、ユタカ&ミポリンみたいなサイドワークな出番になるでしょうが、それでもこれだけの取れ高を見せてくれたなら、今後の『Aチャンネル』の世界の広がり方も安心出来るな。そう感じました。
 さておき。今回のお題はユタカ大活躍でしたね! 地味にユタカ&ミポリンがここに来るのは少ない、ってか初めてだっけ? なだけに、なんか無性に嬉しいと言うか、スキーが増えているという算段なんだろうなあ、とか思ったりも。いやあ、ユタカは奔放というか無茶ブリ感があって最高ですね!←下衆の笑みで

平つくね『ラッキー・ブレイク』

 まさかのちゃこさんと接近遭遇!? と言う事で、今まで何度か話題と言うか陸さんの願望として出ていたパチンコをする回、となりました。そこでビギナーズラック爆裂する陸さんでしたが、そのせいでちゃこさんらしき人(実際ちゃこさんでしたが)を探す事が出来ずに悶々とパチンコを打つ事に。どうにもパチンコとかギャンブルは以後は出ないな!出ないね!という雰囲気に持って行っていました。あんまり萌え4コマ誌でギャンブルウハハハハハ!は無いですから、当然の帰結と言う気もします。
 しかし、ちゃこさんは一体どういう運命、天命があるんでしょうか。陸さんと道を離れるように下と言うのに、このニアミス具合。神はちゃこさんに一体どんな艱難辛苦を? というか、簡単に話せないというちゃこさんの理由とは? 謎と言うには俗っぽい謎が謎を呼びます。こういうストーリー展開見せてくれるとは思ってなかったのもあって、なかなか楽しくなってまいりました!

ハトポポコ『平成生まれ』

 最後の佐藤さんのドヤ顔の締めをみて、ああ、この漫画終わっちゃったんだ。そんな気持ちがふるふつと沸いてきます。この漫画連載初め辺りからキャラットを買い始めたのもあって、なんか妙な同時代性を感じていたんですが、それが終わる、というのはなんというか、一つの区切りが自分の中で生まれたような感じがします。
 そういうどうでもいい事はさておき。
 最終的に藤井さんが素晴らしい馬鹿っぷり、平成の馬鹿兄弟っぷりを最後まで見せ付けてくれたのは嬉しかったです。吉村さんもロボダヨー! っていうのも馬鹿ですが、全くなんのてらいもなく信じる藤井さんは流石過ぎます。ああ、この馬鹿も見れなくなるんだなあ。そう思うと少し寂しい気分になりました。