今回のまんがタイムきららキャラット三作取り上げ(2013年4月号)

承前

 まんがタイムきららキャラットから三作を取り上げて、それぞれについて感想を書くという試みです。たまに数が増えたり減ったりする予定ですが、まあそれはそれという事で。
 選ぶのはある程度の方針として、前、中、後と衛の定点観測としたい所ですが、それでもほぼ自分の趣味が全開になってしまうでしょう。これ、と言う作品のが最終的に出来る場合も考えられますが、それならそれでいいかなあ、程度のゆるい縛りで行こうかと思います。
 それではいってみましょう。

きゆづきさとこ『GA 芸術科アートデザインクラス

 馬を描きたくなったキサラギさん。学校に馬術部がある、というので行ってみる事に。新しい事に積極的に進撃する、というのはいいですね。漫画としても幅がきっちり出るし、その中で出来る事の模索と言う面もありますし。この辺は、きゆづき先生も新たな事をやるというのをやってこその出来栄えではないかと思います。他作品で馬を描くというので生まれた所を生かしたのかしら。
 内容的には野田ちゃんが「これは痛快!!」のトコが上手いなあ、と。上から見る視点は野田ちゃんには無い物ですもんね。そりゃ痛快ですわ。

かにたまころっけ『うぃーしぇあ!』

 大量に出来た塩辛い卵焼きをどう処理するか、というだけの話でしたが、皆さんのキャラがしっかり出て綺麗にまとまっていて、思ったよりこの連載上手く行くかもなあ。とか謎の目線で語りたくなったり。卯花さんが意外と家庭的で、破綻しそうな所をまとめたのが意外ッ! でしたよ、ええ。にしても卯花さん、15分も卵焼き凝視、ってどんだけ食いたかったんですか。そこまで待つくらいなら、作った方が早くね? 卵全部使ってたそうだけど。

平つくね『ラッキー・ブレイク』

 久しぶりの掲載ですが、ちょっと、ちゃこさんの話どうなったんだよー!? 平つくねさん!アンタと俺は!作者と読者の関係じゃなかったんでぐあっ! と言うくらいにあれからどうなったのかが気になるというのに、いつもの面々の方が展開するという……。しかし、内容的には赤井さんが料理スキル0なのが分かったりしたのが大きかったり。俵とはこんな形だったのだろうか。まずくはなかったみたいだけど。
 今回のデイさんは、無駄に眼帯キャラっぽい事してキャラ過剰。でも、やりたい事は分かるなあ。トップを取りたいっていうのはいいモチベーションだし。ついでに、陸さんがちゃこさんのコピーになってるのについてもきっちり言う辺りはデイさんじゃないとなあ。その辺は上の、BOSSも思ってることなのかもしれないけど、近い人が言うのが重要ですよね。