今回のまんがタイムきららキャラット三作取り上げ(2014年2月号)

承前

 まんがタイムきららキャラットから三作を取り上げて、それぞれについて感想を書くという試みです。たまに数が増えたり減ったりする予定ですが、まあそれはそれという事で。
 選ぶのはある程度の方針として、前、中、後と衛の定点観測としたい所ですが、それでもほぼ自分の趣味が全開になってしまうでしょう。これ、と言う作品のが最終的に出来る場合も考えられますが、それならそれでいいかなあ、程度のゆるい縛りで行こうかと思います。
 それではいってみましょう。

きゆづきさとこ『GA 芸術科アートデザインクラス

 文化祭にやってきた、何やら見慣れぬ中学生が今回のメイン。しかし、実は見慣れてないのはその髪が、おでこが開陳されていたから。下ろしてみたら、雨宿り回のあの女の子でした。なんという懐かしい話! 誰も覚えてねーよ、そんな微妙な伏線。と、美柴可憐ボイスで言いたくなりますが、髪がアップされてるだけで印象がこうも違うのか、という感じで、見た目元気っ娘な風でありました。そういや結構変な子やったね、というのも見ていくうちに思い出したり。美術部の面々がなんとかでっち上げた安倍川もちがあんまり美味くないとすんなり言っちゃうし。そういう面では素直な子やねー、と。後、中学生で感じる高校生の大人な感じを見て早く高校生になりたい、というのと、あの頃は何でも出来たよね、というのが上手く重なってたのも印象に残りました。ないものねだり、というとちょっと違うけど、やっぱり見え方って違ってくるんだなあ、とかなんとか。

カヅホ『キルミーベイベー

 心眼、というのが出来るのかという話がなんか細かくずれ込んで変な話になっていた回でした。このすっとぼけたノリ、特にやすなが箱の中身はなんでしょう、というのを仕掛けたものの、ソーニャちゃんが先に棘物を禁止したのでそれ抜いたら何入ってるのか分からなくなってしまって、何入ってたんだろうとか言い出した辺りのすっとぼけ具合とずれ譜面具合がどこかsaxyun空想科学X』を彷彿とさせるという妙な回となっていました。あるいは、他の作家さんの作品のアンソロジーで奮ってた剛腕辣腕が自分の作品にかかりこんだ感じとも取れました。ちょっと変なノリは確かによくあるんだけど、ここまで妙と言えるノリはそうそうないので、妙に記憶に残る回であったかと思います。

平つくね『ラッキー・ブレイク』

 陸さん、出張先で頑張りまくるの巻。工場の人が残ってくれないか、と言いだしてさあどうなる、と思ったら次回最終回でしてそしてこの諦念……。最近はとみに休載が目立ち、先月では載ってないのに休載しましたの文言さえないという亜空の状況だっただけに、それもまた仕方ないか、と思ってみたり。内容も迷走してましたしね……。好きなんだけど、それでもやっぱり変になってるとは思ってしまいましたよ……。でも、最終回に向けての展開は、中々綺麗になっているので、上手く最終回を決めてほしいと思います。それだけが望みです。デイさんが謎のツンデレみたいな状態になってるのも含めて望みです。デイさんはどこへ行くの?