今回のまんがタイムきららキャラット三作取り上げ(2013年1月号)

承前

 まんがタイムきららキャラットから三作を取り上げて、それぞれについて感想を書くという試みです。たまに数が増えたり減ったりする予定ですが、まあそれはそれという事で。
 選ぶのはある程度の方針として、前、中、後と衛の定点観測としたい所ですが、それでもほぼ自分の趣味が全開になってしまうでしょう。これ、と言う作品のが最終的に出来る場合も考えられますが、それならそれでいいかなあ、程度のゆるい縛りで行こうかと思います。
 それではいってみましょう。

蒼樹うめひだまりスケッチ

 合格発表!(ドンドン!パフパフ!) と言う事で、とうとう沙英さんとヒロさんの受験の結果が判明する形に。ある意味、この漫画の来る所が来てしまった感が大満載といいましょうか。沙英さんとヒロさんはこの漫画の最初からいたキャラクターであるわけで、それが去っていく、卒業するというのがにわかに現実味を帯びてきている、というのは、確実にターニングポイントに到達している訳でありまして、そこでこの漫画がどうなるか。続くのか、終わるのか。そういう視点がそろそろ導入されてくると思います。これについてはファン諸氏でも意見は分かれる部分でしょうし、一朝一夕で解決して良い問題ではないですが、それでもうめてんてーなら、うめてんてーならきっとなんとかしてくれる…。という信頼感を持って、今後の展開に望みたい所であります。
 後、どうでもいいですが、ヒロさんの結果にヒロさんがちっさいジェスチャーしたところと、それに付随して沙英さんがだばー涙したのが異常にツボだったりします。深刻にしないで軽く明るく馬鹿らしく。それだけなんですが、なんかうめてんてーは流石だなあ、とか思ったりしたのですよ。

平つくね『ラッキー・ブレイク』

 明かされる、ちゃこさんの行動の訳! というか、何その転落人生。違う会社に入って陸さんと戦いたい! という気持ちで社を出たのに、受けた所で自分が作って廃棄したデザインがまんま使われてて、というのは同情、よりも義憤にすら駆られます。兵頭のクソタレがMAX全て悪い。とも言い切れないといえばそうですが、でもあいつかなり悪いだろうと。マジ義憤に駆られたまま兵頭殴りたいですよ。でも、そこで悩んじゃうちゃこさんは真面目ですよね…。就職活動の時も同じ様にぐるぐるしちゃってて、しかしその後は偶然でどうにかなった辺りは強運だったとも言えますが、その引きが今回は陸の弟と偶然鉢合わせる事で発揮されていたりしてて、でもなんとかなってくれい!と思わずにはいられません。というか、どうオチつけるんだこの展開。

☆画野朗『もこもこBOX』

 この漫画について語ろうとすると可愛いなあ、しか言い様が無い時があって困るんですが、今回も基本そういう話でした。楽しい毎日が楽しい、って素晴らしい事でありますよ。そこに成長性も進展性も何も無いですが、そういう漫画が載っていてもいい。自由な誌風とはそういうものだ、とか詭弁を弄したり。
 最可愛いはマメが猫嫌いの原因が良く考えると助けてもらったんじゃね? と気付いた時の顔がすばらでした。今まで嫌ってたけど、あれ助けられたじゃん! と今更気付いてで神妙になってしまう辺りが大変可愛い。馬鹿っぽいとも言うけど!