今回のまんがタイムきららキャラット三作取り上げ(2013年6月号)

承前

 まんがタイムきららキャラットから三作を取り上げて、それぞれについて感想を書くという試みです。たまに数が増えたり減ったりする予定ですが、まあそれはそれという事で。
 選ぶのはある程度の方針として、前、中、後と衛の定点観測としたい所ですが、それでもほぼ自分の趣味が全開になってしまうでしょう。これ、と言う作品のが最終的に出来る場合も考えられますが、それならそれでいいかなあ、程度のゆるい縛りで行こうかと思います。
 それではいってみましょう。

黒田bbAチャンネル

 デート、してみようか回。初っ端からるんちゃんがデートってどうかな? とトオルンにぶっこむもんだから、トオルンがあまりの事に黒色オーラ全開にしてしまったり、心臓バクバクしちゃってたり。この辺のるんちゃんの天然ぶっこみ力は恐ろしい。本人全く悪気はないし、トオルンもちょっと先走ったせいではあるんですけれども、それでも誤解を招く表現をなんのてらいもなく実行する留ンちゃんマジ天然。
 それはさておき、始まるるんちゃんとトオルンのデート。当然、ナギとユー子も監視しているんですが、るんちゃんの天然ぶっこみ力はここでも発揮され、隠密行動なナギについついツッコミを誘発させていました。これを見るに、るんちゃんの彼氏になる人は大変だろうなあ、という思いが強くなるばかりです。比較的仲が大良好な二人でさえ、るんちゃんが自然体で動き過ぎでデート成立するか微妙だったし……。その後は結局合流した4人でデートごっこ。ナギが思った以上に可愛い感じにしてたり、ユー子がハーレム発言してみたりしてましたが、最終的に皆でいるのが楽しいね。ってなって分かり易いオチ、かと思ったらカップル多いから、カップルしていこう、ってなって巧み!

蒼樹うめひだまりスケッチ

 とうとうこの日が来てしまいました。そう、沙英さんとヒロさんの卒業式です。ある意味、この漫画が今後どうなるかの試金石な回だったわけですが、しっかりとした卒業式の雰囲気があって、なんとも言えない感慨が浮かんできます。もう既に長く連載していて、沙英さんとヒロさん、この二人の存在は『ひだまりスケッチ』の核と言っても過言ではない訳で、それがいなくなる、というのは大変重いものすら感じたりも。でも、皆の道行きは良い物であって欲しいとも思うので、ここでグダグダになってもらっても困る。なので大変な痛し痒し。
 この回は色々切ないんですが、その中でもひだまり荘の面々が3分だけワガママを言う辺りが凄い切ない物がありました。迷惑は掛けられない。でも、ただ送るのも気持ちが治まらない。だから3分の中に入れられるだけの気持ちを入れていて、そういうのがしっかり出ていて、その後ちゃんと卒業おめでとうっていうんだかららこそ、皆いい子やね……。って思ってしまったり。

平つくね『ラッキー・ブレイク』

 陸さんが自分デザインの商品が出たというので浮かれる一方、ちゃ子さんは相変わらず陸さんの弟を陸さんの彼氏と勘違いのまま、なんとなく仕事上のお付き合いを、と思ったら、ついつい陸さんの仕事、及び自分のした仕事の確認に行く事に。そこで、陸弟から告げられる、ちゃ子さんが欲しいものとは!? という所で次回に続きました。どうなるんだろうなあ、この漫画。
 しかし、陸弟はそういえば陸さんにぞっこんであったんだっけ、というのが今回見て思い出したり。陸さんの商品で固めて陸ブランドを、とかシスコンをこじらせているにも程がありますが。純真無垢の天使なんだ発言もあれです。本当にこじらせてるよなあ……。でも、それが主因なのか、ちゃ子さんのもやもやを解消できるかも? ってなってるから、世の中何が起こるか分からんですなあ。